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2005.02.03

鬼一法眼

この比一条堀川のおんじやう寺法師に、鬼一法眼とて、文武二道の達者あり。天下の御祈祷してありけるが、これ(『六韜』)を給はりて秘蔵してぞ持ちたりける。

鬼一法眼
「きいちほうげん」(古くは「おにいちほうげん」)。『義経記』巻2に登場する一条堀川に住む陰陽師法師(古本には園城寺法師)。文武両道にすぐれ、兵法書『六韜』を秘蔵していた。

『義経記』によると、17歳の義経は、兵法書『六韜』の噂を聞き、一条堀川の鬼一法眼の館へと出かけた。義経は、鬼一法眼に面会して『六韜』を見せて欲しいと頼んだが断られてしまう。義経はあきらめず法眼の館にひそんで、法眼の娘と懇ろになり、娘の手引きによって密かに読破して暗記してしまう。『六韜』を暗記してしまった後は公然と婿のようにふるまう。怒った法眼は、妹婿で白川の印地の大将である湛海に命じ、義経を五条天神で待ち伏せして殺させようとした。しかし逆に湛海はその仲間とともに義経に斬り殺されてしまう。義経はその首を法眼の館に持ち帰り、法眼に投げつけて驚かし、館を去っていった。娘は義経を慕って焦がれ死にしてしまう。

【参考引用文献】
梶原正昭校注・訳『義経記』日本古典文学全集(小学館)

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コメント

 はじめまして、青柳仁といいます。
 ぼんやりさんの『平家物語』楽しみに読ませて貰いました。仁も義経が好きで大河ドラマも見ています。で、いろいろ連想するのを楽しんでいます。恋・愛アラカルトのカテで、『義経の恋その2』を書きました。ぼんやりさんの「鬼一法眼」をリンクさせて貰いました。事後承諾になりますけれど、お許しいただけると幸せです。
 よろしくお願いします。
 これからも訪問させてくださいね。

投稿: 青柳仁 | 2005.02.06 19:56

仁さん コメントありがとうございます。
『義経記』を読んでいると、なんでこんなひどい奴が人気なんだと疑問に思います(笑)

投稿: ぼんやり | 2005.02.06 21:28

 仁です。ほっとしました。
 だって、義経の悪口書いたんで怒られるかと思っていました。「なんでこんなひどい奴」というぼんやりさんの表現と口ぶりにふふふと笑んでしまいました・・・。
 今夜の義経、白拍子の静と出逢いましたね。でも静もないがいろにされるんですよね・・・。武蔵野時はお通さんに存在意義を見つけ出していくスタンスと自己実現がおもしろかったんですが、義経に哲学見つけ出すのむずかしいかも・・・。
 ともかくも『義経記』読んでいない怠仁はぼんやりさんのBLOGで学びはじめます。よろしくお願いします。

投稿: | 2005.02.06 21:49

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