『平家琵琶にみる伝承と文化』
楠見晩翠著 鈴木まどか・笠井百合子・鈴木元子編『平家琵琶にみる伝承と文化ー「平曲古今譚」「平曲伝統記」「平曲温故集」』が刊行されました!
内容は、楠美晩翠が明治16年に著した「平曲古今譚」「平曲伝統記」「平曲温故集」の三部作の翻刻、解題、平曲概説・用語解説、余滴などから構成されています。
「平曲古今譚」「平曲伝統記」「平曲温故集」は、館山漸之進(楠見晩翠の弟)が著した『平家音楽史』の基礎資料となるものです。
本書によって、平曲とはいかなるものであるかを知り、また正確な認識を広め深めることができるのではないかと思います。
大河書房 A5判 294ページ 5880円(税込)
編者のおひとり鈴木まどかさんは、前田流平家詞曲の相伝者です。まどかさんのブログ、サイトでも詳しく紹介されています。
平家詞曲研究室
http://www4.plala.or.jp/heikebiwa/index.html
平家琵琶の豆知識
http://d.hatena.ne.jp/heikebiwa/
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次の日曜日に、能に誘われました。演目は「実盛」。
本屋さんへ行くと、こんな本が出ていました!
少し古い本ですが、読売新聞高松支局編『源平の舞台はいま』(美巧社 1986年)を紹介します。
復刻版『参考源平盛衰記』上中下(改定史籍集覧本 臨川書店)です。

天草本平家物語とは、文禄元年(1592)、天草のイエズス会学林で刊行された平家物語のポルトガル式ローマ字表記の抄訳本です。不干(ふかん)ハビアン編。全4巻。ポルトガル人宣教師のための日本語と歴史の教科書として編まれました。中世の日本語を知る上でも重要な書物です。
あわせて紹介したいのは、千草子『ハビアン平家物語夜話』(平凡社 1994)という不干ハビアンを主人公にした小説です。国語学者・小林千草氏(東海大学教授)が、千草子のペンネームで書かれた文学作品です。
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