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2005.06.05

福原京の報告をする、の巻

 6月4日(金)
 京都女子大学宗教・文化研究所ゼミナールの研究会に出席し、研究報告をさせてもらう。
 このゼミは、同研究所の野口実教授が主宰するもので、京都女子大学に限らず、関西の各地から意欲ある中世史の若い人たちが集まってくる。私も、この研究所の研究協力者を数年にわたってつとめさせてもらった。今回は「拡大研究会」ということで、野口教授が編集をされた『古代文化』(古代学協会発行)今年4月号の「平家と福原」特集号についての書評会をやることになったのである。ついでに、といってはなんだが、私の「福原遷都の混迷と挫折」の報告を聞いてもらうことになる。この時代の権威として知られる、K大学のMO先生とS大学のMI先生も出席され、豪華な顔ぶれである。
 私の報告は、『古代文化』に書いた「『福原京』の都市構造」の副産物または続編である。「福原=副都論」といわれているのが私の前からの持論(骨子はhttp://homepage1.nifty.com/heiankyo/heike/heike04.htmlを参照してください)なのだが、それをさらに詳細に展開することにする。新しい発見もいくつかあった、つもり、である。
 しかし、やはり人前で報告してみるものである。野口先生、MO先生、MI先生、それぞれから厳しい批判と懇切なご教示をいただく。特に、現在の学界における清盛研究の最高峰であるMO先生の発言は、どれもこれもありがたい限りである。私の史料の読みが浅かったことを痛感させられることもしばしばであった。感謝m(_ _)m感謝。ここでいただいた成果を私なりに消化し、論文に仕上げていきたいと思う。
 研究会が終わった後のビールはやはりうまい。二次会まで行き、いっぱい騒ぐ。帰宅した時にはもうヘロヘロである。

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