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2007.09.16

工藤静香さんライヴ、の巻

Sizuka9月15日(土)
 大阪行き。
 工藤静香さんのソロ・デビュー20周年記念ライヴ「Shizuka Kudo 20th Anniversary the Best」(毎日放送主催、ポニーキャニオン後援、Purple/ON THE LINE企画製作)が、大阪・難波にある湊町リバープレイスの中のライヴ・ハウスなんばHatchで開催されるのである。これに先だって、8月31日には東京・渋谷でライヴがおこなわれ、えらく盛り上がっていた、というから、期待大である。実は、静香ファン歴は永いのだが、恥ずかしながら、ナマの静香さんを見るのは、これが始めてになる。ちょっと、ドキドキである。並ばなくちゃならないのかな?と思って、早くに会場に駆けつけた。しかし、チケットの番号順に入場、ということを知らされて、ちょっとガックリ(>_<)。私の番号は、かなり後の方なのである。やっと入場できたが、会場は立ち見で、もはや立錐の余地もない。後ろの方にもぐりこみ、人の肩越しではあるが、なんとか場所を確保する。
 18時。暗くなった会場にデビュー曲「禁断のテレパシー」の大音響が轟く。万雷の歓声の中、白のタンクトップ・シャツにゴールドのデニムのパンツ、それに黒のベストをひっかけた静香さん(リンク先は東京公演の写真)が颯爽と登場。いやぁ、カッコいい! カッコ良すぎるぞ!!\(^o^)/ 昔からスリムな体型で抜群のプロポーションを謳われてきた人であるが、10代の頃はいささか細すぎて痛々しいようなイメージを感じさせていた。それが30歳を超えてから(特に、子供さんを産んでから)というもの、それまでの危なっかしい印象は次第に影をひそめていき、バランスのとれた美しさが輝くようになった。世代を問わず女性の間に根強い人気があるのも当然かもしれない。
 次から次へと、懐かしいヒット曲の数々を披露する(私はほとんど全部、唄えるぞ(^_^;))。その合間々々には、気さくなトーク。次第に、会場との掛け合い漫才のようになる。これなんか見ていると、ホントにファンを大事にする人なんだな、というのがよくわかる。「東京では記者さんが来られていて何を書かれるかわからないのでこんなことは言えなかったんだけど、今日は大阪だから言っちゃおう」、などと言いながらの本音トークの炸裂には、えらく得をしたような気になる。東京ではお笑いタレント・にしおかすみこさんのモノマネで「今日は〜〜〜、工藤静香の〜 20周年ライヴに〜 来てくれて〜、どうもありがとぅ」を披露したらしいが、大阪ではそれは途中で切って、その代わりにお笑いの小島よしおの「そんなの関係ねぇ!」のモノマネが飛び出したのにはびっくり。サービス精神旺盛である。
 聞いていて、ハッとするところがあった。この人、もともと歌唱力には定評があるところであるが、音域は決して広いとはいえない。だから、自分の音域に合った曲や、持ち前のパワーとバツグンのリズム感で押し切ることができる曲ではゴキゲンな出来になるのだが、そこからハズれた曲では音域の限界が露呈してしまうことがある。特に、低域から高域へスッと変化する部分でバランスを崩すことがしばしば見られ、ファンとしての贔屓目から見てもしばしばヤキモキさせられてきたのである。要は、曲によって出来不出来が著しいのである。しかし、今日はどうだ! 危なっかしい場所にさしかかると、ほとんどわからないほど微妙に音階をコントロールし、ごく自然に、サラリと走り抜ける! この人、いつのまにこんなワザを身につけたのだろうか。 寝る暇もないほどに仕事に追いまくられていたトップ・アイドル時代と違い、今はじっくりと音楽に向かい合い、自分なりの「歌」を練り上げていっているのだと思う。歌手としての静香さんのプロ魂に、感動。
 ライヴも最後に近づいたが、会場との掛け合いで、なかなか曲にいきつかない。静香さん、「お名残り惜しいけれども、最後の曲に・・・」を、いったい何回言っただろうか。「もしかして、引き延ばそうとしているだろぅ?」「やっぱ、大阪だね」などと言いながら、彼女自身も楽しそうである。やっと歌いだせた「Ice Rain」では、感極まった静香さん、途中で涙を浮かべて絶句する。最後は、アンコールに継ぐアンコールの繰り返しで、なんと、終了は21時。実に3時間(!)に及ぶ大熱演だったのである。東京公演は2時間強だったというから、これもやっぱりとっても得をした感じである。
 静香さんの20周年にあたって、過去の録音からセレクトしたベスト盤が出たし、近く、これまでのコンサート映像を集大成したDVDも発売される。これももちろん悪くないのであろうが、ファンとしては彼女の新録音が欲しいものである(彼女自身、「ジャズを出す予定」と語っていた。楽しみ)。また、過去の曲も、円熟の域に達しつつある静香さんのリフレッシュ録音で聴いてみたい。さらには、こんな熱気あふれるライヴをやった時には、その映像も発売しなきゃもったいないぞ。ポニーキャニオンさん、ぜひともよろしくm(_ _)m。

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