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2007.12.31

2007年もおしまい、の巻

 2007年12月31日(月)
Kaki 大晦日。今年もおしまい。恒例の「第9」を聞きながら、しみじみと今年一年を偲ぼう。今年の「第9」は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏(1961年)を選んだ。全体を約67分で駆け抜ける超高速。オーケストラのバランスが不思議で、思わぬところから思わぬ音が飛び出してくる、古楽器オケ顔負けの面白い演奏である。
 
 ここ数日、ずっと大掃除をやっていた。そもそも掃除と整理が苦手な私としては、ついつい書類と本の山を作ってしまい、家中が足の踏み場もなくなるのである。特に今年はそれがひどく、部屋一杯の紙の洪水でなにがなんだかわからなくなって、これはもう小手先の整理整頓ではムリだ、というところまできてしまった。そこで一念発起、掃除にとりかかったのである。エイヤッとばかりによりわけると、今までなんとたくさんの不要品に囲まれていたのか、ということがよくわかる。論文のコピーとか抜き刷りとかの整理という大仕事が残っているのであるが、ほかのところでは、なんとか人の住める状態までもってくることができた。今年最期の力仕事であった。

 気の重いこともあった。数日前に、実家の伯母が不慮の災難にまきこまれ、ケガをしたのである。高齢なので、心配である。

Simogoryo とにかく、お正月の準備。いつものように、錦の市場の人混みに紛れて歩き回る。これもいつのまにか恒例になった、焼き牡蠣の店(写真上)にたちよってジューシーな牡蠣を頬ばる。年越しソバの後は、下御霊神社(写真下)に今年のシメの参拝。伯母の順調な回復を祈り、今年一年の感謝を込める。

 それでは皆様、一年間ありがとうございました。どうか、よいお年をお迎えくださいm(_ _)m。


2007.12.28

2007年にやったこと、の巻

2007年12月28日(金)
 京都新聞文化センターに出講。これで、今年の仕事、おわり。

 恒例によって、2007年にやったことをまとめておこう。

【著書(分担執筆・監修)】
■京都新聞出版センター編、井上由理子・熊谷栄三郎・黒田正子・高野澄・中村武生・永守淳爾・西村彰朗・藤慶之・山田邦和・山中英之執筆『第3回京都検定 問題と解説』(京都、京都新聞出版センター、2007年4月)(分担頁不記載)
■山田邦和監修『とらべる京都 虎の巻—ツアーリーダーうんちくブック—』(改訂版)(〈東京〉、〈JR東海「そうだ京都、行こう」〉、〈2007年〉)〜山田邦和「京都 歴史のおさらい」

【論文】
■山田邦和「中世都市嵯峨の変遷」(金田章裕編『平安京—京都 都市図と都市構造』所収、京都、京都大学学術出版会、2007年2月)153〜181頁
■山田邦和「桓武朝における楼閣附設建築」(『国立歴史民俗博物館研究報告』第134集〈山中章・仁藤敦史編「律令国家転換期の王権と都市」論考編〉所収、佐倉、国立歴史民俗博物館、2007年3月)155〜177頁
■山田邦和「太皇太后藤原順子の後山階陵」(「王権とモニュメント」研究会〈上原真人〉編『皇太后の山寺—山科安祥寺の創建と古代山林寺院—』所収、京都、柳原出版、2007年3月)84〜112頁
■山田邦和「京都市遠山黄金塚1号墳の再検討」(松藤和人編『同志社大学考古学シリーズIX』「考古学に学ぶ(III)」所収、京都、同志社大学考古学シリーズ刊行会、2007年7月)275〜284頁
■山田邦和「中世都市の考古学」(『季刊考古学』第100号「特集・21世紀の日本考古学」掲載、東京、雄山閣出版、2007年8月)108〜111頁
■山田邦和「埋蔵文化財をめぐる社会システムの混迷」(『日本史研究』第542号掲載、京都、日本史研究会、2007年10月)74〜79頁
■山田邦和「平安京の条坊制」(奈良女子大学21世紀COEプログラム報告集〈古代日本形成の特質解明の研究教育拠点〉Vol.16『都城制研究』〈一〉所収、奈良、奈良女子大学COEプログラム古代日本形成の特質解明の研究教育拠点、二〇〇七年一一月三〇日)80〜94頁

【その他の著作】
■山田邦和「平安京の須恵器」(京都市生涯学習振興財団編『京都市平安京創生館ガイドブック 平安京講話』所収、京都、同財団、2007年1月)78〜83頁
■山田邦和「かんぎこういん 歓喜光院」「じゅらくてい 聚楽第」「しょうかどう 松花堂」「ずいしんいん 随心院」「せんにゅうじ 泉涌寺」「ふくちやまじょう 福知山城」「へいあんきゅう 平安宮」「へいあんきょう 平安京」「へいあんつうし 平安通志」「へぬし 戸主」「ほ 保」(小野正敏・佐藤信・舘野和己・田辺征夫編『歴史考古学大辞典』所収、東京、吉川弘文館、2007年2月)、300・589・601・643・687・1004〜1005・1031〜1032・1032・1034・1042・1044頁
■西本昌弘・仁藤敦史・北村優季・村木二郎・山田邦和・山中章(司会)、仁藤敦史・北村優季・西本昌弘・山田邦和・山中章・中島信親・吉川真司・榎村寛之・鈴木拓也・三上喜孝・高橋美久二・網伸也・北野博司・村木二郎(発言)「シンポジウム『律令国家転換期の王権と都市』」(『国立歴史民俗博物館研究報告』第134集〈「律令国家転換期の王権と都市」論考編〉所収、佐倉、国立歴史民俗博物館、2007年3月)357〜414頁
■山田邦和「暮らしと葬送の遺跡〜福井遺跡、大虫神社経塚」(加悦町史編纂委員会編『加悦町史』資料編 第1巻所収、京都府与謝野町、与謝野町役場、2007年3月)343〜344、381〜390頁
■山田邦和「退任の辞」(『花園大学考古学研究室だより』特別号掲載、京都、花園大学考古学研究室、2007年4月)1頁
■山田邦和「地名を殺すな!」(『花園大学人権教育研究センター報』第11号〈通巻30号〉掲載、京都、花園大学人権教育研究センター、2007年4月)55・56頁
■山田邦和「桓武伝承〜桓武陵」(国立歴史民俗博物館編『長岡京遷都—桓武と激動の時代—』図録 所収、佐倉、同博物館、2007年10月)26〜27頁
■「平安京創世館クイズ」(『まなびすと』、〈京都〉、〈京都市生涯学習総合センター〉)

【インターネット配信】
■山田邦和(講演)「江戸時代の平安京研究」(京都府企画環境部スポーツ生涯学習室「生涯学習総合ネット」http://kyo-own.kyoto-be.ne.jp/js/user/run_pageopen_action.do?areaid=01&menuid=193&servicekb=0&routetype=1&pgmode=guest)88分
■山田邦和(出演)『ポッドウォーク Pod Walk』「大塚由美が歩く メイド in ニッポン!~平安王朝絵巻 宇治のまちへGO!~」
 ファイル2(http://www.mbs1179.com/podcast/p0412/archives/10669.html)、
 ファイル4(http://www.mbs1179.com/podcast/p0412/archives/10702.html)、
 ファイル5(http://www.mbs1179.com/podcast/p0412/archives/10733.html)、
 ファイル6(http://www.mbs1179.com/podcast/p0412/archives/10742.html)

【学会発表】
□"KYOTO, the Capital of Medieval Japan" International Medieval Congress, Session 122 "The Features of the Medieval Cities in Japan" (in Common Room of Seton House, Bodington Hall, University of LEEDS) Monday 09 July 2007
 
【講演】
□「平安京・京都の歴史を歩く(16)初期の平安京を訪ねて」(前年度より継続)(朝日カルチャーセンター京都、於同センター、2007年1月12日、3月9日、3月16日)
□「京都の原点を探る 第2期 日本古代都城の展開」(前年度より継続)(京都新聞文化センター〈京都検定・京都学講座〉、於同センター、2007年1月26日、2月23日)
□「遷都以前・古墳時代の京都」(京都アスニー「京都市平安京創生館」開館記念「平安京講座」、於京都アスニー、2007年2月17日)
□「平家物語と長岡京—長岡京と福原の都—」(長岡京市中央生涯学習センター「長岡京カルチャーカレッジ!〜名作古典の中の長岡京」、於同センター、2007年2月18日)
□「京都御所の変遷」(京都館・kissポート財団特別連携講座「京都学講座」「知られざる京都の魅力VIII〜京都・宮廷文化編〜」於赤坂区民センター、2007年3月2日)
□「後野福井遺跡と幾地地蔵山遺跡—墓地からみた中世鎌倉から室町時代の歴史像—」(京都府与謝野町「与謝野町文化財講座」、於与謝野町加悦地域公民館、2007年3月11日)
□「江戸時代の平安京研究」(京都府立総合資料館「企画展 先人達の京都研究」記念講演、於同資料館、2007年3月15日)
□「王朝貴族と平安京」(アリエル「ことえりサロン 1DAY<ワンデイ>セミナー」『雅の平安京VSお江戸の旅』、於京都タワーホテル、2007年3月21日)
□「平安京・京都の歴史を歩く(17)王朝の都を訪ねて」(朝日カルチャーセンター京都、於同センター、2007年4月13日、5月11日、6月8日)
□「中世の首都・京都」(「国際中世史学会」準備会、於大阪市立青少年会館、2007年4月21日)
□「京都の原点を探る 第3期 平安京前夜」(京都新聞文化センター〈京都検定・京都学講座〉、於同センター、2007年3月23日、4月27日、5月25日)
□「京都の墓地」(ラボール学園〔京都勤労者学園〕「日本史講座〜史跡からみる京都の歴史—古代・中世—」第7回、於同学園、2007年5月28日)
□「京都の原点を探る 第4期 平安京の誕生」(京都新聞文化センター〈京都検定・京都学講座〉、於同センター、2007年6月22日、7月27日、9月28日)
□「平安京・京都の歴史を歩く(18)聖武天皇遷都の謎—恭仁京・難波宮・紫香楽宮—」(朝日カルチャーセンター京都、於同センター、2007年8月10日、9月14日、9月21日)
□「戦国武将ゆかりの地を訪ねる」(JR西日本『京都おこしやす大学〜京の魅力探訪ウォーク』、於豊国神社、2007年7月22日)
□「 同 」(JR西日本『京都おこしやす大学〜京の魅力探訪ウォーク』、於豊国神社、2007年8月4日)
□「 同 」(JR西日本『京都おこしやす大学〜京の魅力探訪ウォーク』、於豊国神社、2007年12月15日)
□「保元の乱」(朝日カルチャーセンター「戦の日本史」第1回、於同センター、2007年9月8日)
□「伏見・巨椋池〈ときめき〉探検—秀吉の町づくりと治水—」、「課外講座 秀吉の伏見城下町探訪と老舗料亭・魚三楼の夕食」(京都観学研究会〔同志社大学・JTB西日本・京都商工会議所〕「楽洛キャンパス」「京の川—鴨川逍遙ガイダンス—」、於同志社大学、2007年9月10日)
□「中世都市としての嵯峨」(京都アスニー「アスニー・セミナー」、於京都アスニー、2007年9月28日)
□「京都の歴史(平安京時代)」、「京都の文化財について」(京都新聞文化センター『京都観光「ガイド塾」』第1・8回、於同センター、2007年10月6日・11月24日)
□「京都の原点を探る 第5期 王朝時代の平安京」(京都新聞文化センター〈京都検定・京都学講座〉、於同センター、2007年10月26日、11月30日、12月28日)
□「平安京・京都の歴史を歩く(19)弘仁・貞観時代の平安京と嵯峨—桓武天皇の後継者たち—」(朝日カルチャーセンター京都、於同センター、2007年10月12日、11月9日、12月14日)
□「戦国時代の京都」(下京区身体障害者団体連合会「平成19年度 福祉のつどい」、於京都東急ホテル、2007年11月4日)
□「長岡京・平安京と陵墓」(国立歴史民俗博物館「歴博講演会第287回 桓武の王権を考える」、於同博物館、2007年11月10日)
□阿部義平・山田邦和「国立歴史民俗博物館『長岡京遷都』展 ギャラリートーク」(於国立歴史民俗博物館特別展示室、2007年11月11日)
□永井路子・朧谷壽(座談会)、山中章・山田邦和(司会)「長岡京から平安京へ—光仁・桓武・嵯峨朝の世相—」(国立歴史民俗博物館「歴博フォーラム 激動の長岡京時代」、於東証ホール、2007年11月18日)
□「中世京都の被差別民空間―清水坂と鳥部野―」(花園大学人権教育研究センター「人権教育研究会第62回例会」、於花園大学教堂、2007年12月3日)
□「京都盆地の遺跡と古墳」(京都新聞文化センター「考古学講座」第3回、於同センター、2007年12月8日)
□「渡来系文化と須恵器」(滋賀県竜王町「平成19年度 渡来文化講座・渡来系氏族について考える」第4回、於同町中央図書館、2007年12月9日)


〈社会活動〉
▼財団法人古代學協會 評議員
▼財団法人古代學協會 古代文化刊行委員会 編集委員
▼平安京・京都研究集会世話人
▼文化史学会監事
▼有限責任中間法人日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会全国委員
▼花園大学人権教育研究センター 委嘱研究員
▼国立歴史民俗博物館「長岡京遷都—桓武と激動の時代」展示プロジェクト委員
▼京都市環境影響評価委員
▼加悦町史編纂委員会執筆委員
▼京都府 天橋立世界遺産登録可能性検討委員会委員
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論文6本のうちの3本が3月までの刊行(つまり、4月以降には3本しか公刊されなかった)である、というのは、ちょっとヤバイかもしれない。そろそろ在庫が枯渇してきていることを示すからである。今年は勤務先が変わったから気持ちが落ち着かなくって、と、いちおう言い訳しておこう。でもこの言い訳は来年は通用しないから、今から次の言い訳を考えておかなくちゃ・・・(^^;)。
 では、宣言。来年こそ、きちんとした本を出版しますッ!(毎年宣言しているような気がするが・・・)

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〔最近、聞いたコンサート〕
12月11日(火)
大阪フィルハーモニー交響楽団京都特別演奏会。於京都コンサートホール。指揮:大植英次、ヴァイオリン:ルノー・カプソン
曲目 ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 作品72b、ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26、ベートーヴェン/交響曲 第7番 イ長調 作品92
 久しぶりの大フィルを聞く。実は、大植英次さんの指揮を聞くのははじめてである。身振りの大きい、ケレン味の多い指揮姿が印象的だが、音楽の内容は凄い。

12月12日(水)
同志社女子大学音楽学科第37回定期演奏会。於京都コンサートホール。
 〔同志社女子大学音楽学科合唱団〕ジェルジ:Missa Nona(ミサ曲第9番)、三善晃:女声合唱のための「三つの抒情」
 〔同志社女子大学音楽学科管弦楽団〕イベール:寄港地、ブラームス:交響曲第2番ニ長調
 勤務先の大学に音楽の専門の学科があるのは、なんだか「のだめカンタービレ」に迷い込んだみたいで、うれしい。年二回の定期演奏会、春は聞き逃したので、はじめての経験である。あたりまえの話ではあるが、楽員はすべて若い女性。オーケストラとしてはいっぷう変わった風景である。なかには、私の授業をとっている学生さんも混じっているらしい。各パートの首席奏者にはそれぞれ一番達者な人を抜擢しているようで、なかなかの聞き物となった。ウチの大学、なかなか捨てたモンじゃないぞ、ということがよくわかって、嬉しい限りである。とにかく、せっかくのわが大学のオーケストラと合唱団なんだから、末永く応援したいものである。

12月24日(月・祝)
京都フィロムジカ管弦楽団第22回定期演奏会。於長岡京記念文化会館。清水史広指揮。
 曲目:山田耕筰 交響曲ヘ長調、ハチャトゥリアン 組曲「仮面舞踏会」、シベリウス 交響曲第7番ハ長調
 京都で活動するアマチュア・オーケストラ。気に入っている「仮面舞踏会」をやるというので、足をのばしてみた。このオケ、あまり知られない変わった曲に積極的にとりくむことで知られている、らしい。確かに、山田耕筰の交響曲は初めて聞いた。アマ・オケとしてはかなりの水準で、熱演であった。
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〔呑み会〕
12月16日(日)
 ウチの奥さんの勤務先のK代表の御自宅で、KB大学のTM先生の「出版祝賀会」というの名の忘年会。午後3時からはじめて、気が付くと10時。

12月20日(木)
 わが学部の忘年会。西本願寺近くのフレンチ・レストランむとう。実は、いつもお世話になっているD大学のM教授の息子さんの店である。明るく洒落た店で、同僚の教職員の皆さんと、たのしく食事。

 12月21日(金)
 古代学協会「古代文化」編集委員会。そのあとは忘年会。私は同志社大学にかけつけて授業をこなし、終わるとすぐにタクシーにとびのって駆けつける。終盤にまにあったのが何よりである。角田文衞先生も嬉しそうに御出席である。そのあとは、二次会。

 12月25日(火)
 都城史研究者のNY先生の御自宅で、中国から来日中のOI先生を囲んでの、呑み会。都城史に詳しいT氏も一緒だから、呑み会なのかそれとも都城史研究会なのかわからない楽しい場となる。


2007.12.25

工藤静香さんクリスマスディナーショー、の巻

2007年12月22日(土)
Sizuka_2 待ちに待った日。
 午後、大山崎ふるさとセンターで、前近代都市論研究会。わざわざ九州のKK大学から気鋭のOH氏におこしいただき、「朝鮮の役における日本軍と朝鮮住民」の報告を聞く。豊臣秀吉の朝鮮侵略戦争については通り一遍の知識は持っているが、細かいことまで調べたわけではないので、大変にありがたい。朝鮮の役というとなんとなく、秀吉の誇大妄想による無謀な戦争というイメージばかり持っていた。もちろんそれは大筋では正しいのだが、今回の報告を聞くと、日本軍がかなり巧妙な方法で朝鮮の実地支配に乗り出しており、それがかなりの成功をおさめていたことがよくわかる。

 本当は懇親会に出なくてはならないのだが、どうしてもはずせない用事がある、ということで、皆さんにお詫びして、大山崎の駅でお別れする。

 そそくさと、大阪行き。上本町のシェラトン都ホテル大阪で、Sheraton StarLight X'mas 2007 工藤静香さんのクリスマス・ディナー・ショーが開かれるのである。ワクワク、ドキドキ。19時30分に会場に着くと、ロビーはもう超満員。いやがおうでも期待が高まる。19時50分、開場。指定された席に着くと、さっそくに食事が運ばれてくる。フレンチのフルコースである。フリードリンクということで、やっぱり呑んでしまう。
Dinner 会場正面には、12回目の二科展入選という快挙に輝いた、静香さんの最新作>「あふれる感情」が飾られている。すばらしい! 正直に言うと、これまで、画家としての静香さんの作品はあんまり好きではなかった。人物造形がどうも私の好みに合わなかったのである。しかし、今回は違う。彼女の好きな鮮やかな紫色を全面に散りばめた抽象画で、夢幻の世界へ吸い込まれるような魅力がある。アーティストとしての工藤静香、どこかで大きな脱皮を遂げたように感じる。

 21時。バンドの前奏がはじまり、やがて、目の覚めるようなブルーのワンピースに身を包んだ静香さんが登場! 一瞬たりとも目をはなせない美しさである。途中でゴールドのドレスへとお色直ししながら、セレナーデ、奇跡の肖像、雨夜の月に、慟哭(新アレンジ版)、雪・月・花、が続く。
 少しばかり間奏のあと、突如として会場後方の客席がざわつく。アッと思うと、スポットライトの光の中に深紅のドレスの静香さんが降臨! しっとりとした「そのあとは雨の中」を歌いながら客席を回り、握手責め。私の席からは一端は遠ざかってがっかりしたのだが、そのうちだんだんとこちらに近づいて来られる。比喩ではなく本当に胸が高鳴り、冬だというのに額から汗が噴き出てくる。ついに私のテーブルへと来られたので思い切って駆け寄って、ついに握手に成功!\(^o^)/ 信じられないほどに細く、そして軽い手だった。感激(このあと、しばらくは手を洗わずにおこう、と決意したのだが、さすがにそういうわけにはいかなかったな・・・(^^;))。

 ところが、会場前方でアクシデントがおこる。静香さんがひとりの女性客にこんこんと話しかけている。状況から察するに、この客、自分の感情をうまく制御できないタイプのようで、会場スタッフに何か言われてショックを受けた、ということを泣きじゃくりながら静香さんに訴えたようである。正直言って静香さんも困ったのだろうが、それにもかかわらず、この彼女の肩を抱くようにしてなぐさめ続けている。「お詫びに」ということで、予定になかった「深紅の花」をアカペラで歌うというオマケまで付けてくれた。別に静香さんがお詫びする筋合いではないのだが、私たちとしてはすっかり得をしたことになる。それにしても、工藤静香さん、心の底からファンを大事にする人なんだな、ということがよくわかる。彼女のやさしさが胸に染みる一幕であった。
 なごり惜しいが、激情の新アレンジ版で本編はおしまい。アンコールは嵐の素顔と、ゆっくりと歌い上げるIce Rain。予定を3割も超過する1時間20分。夢見心地の時間だった。

(ただ、このショーの照明の演出家はどうにもいただけなかった。会場に向けて水平にスポットを浴びせて平気なのである。眩しくて目を悪くするかと思ったぞ。ホント愚かなヤツだな(`×´)。)


2007.12.16

文化史学会大会、の巻

 山中章博士からの怨み言にもめげず、日記を取り戻すのに努力(でも、確かに高麗寺、行きたかったな〜(^^;))。

 12月1日(土)
 同志社大学で「文化史学会」の大会。全国学会ではあるのだが、事実上では同志社大学文学部文化史学科(旧・文化学科文化史学専攻)の教員・院生・卒業生が主体で、同窓会を兼ねているようなところもある。私の同志社大学での担当授業は全学共通科目(つまり、受講生のほとんどは文化史学科ではなく、他の学部の学生)なので、文化史学科の「後輩」の皆さんがふだんはどんな研究をされているか、なかなか触れる機会がない。そこで、この文化史学会だけはできるだけでかけていくことにしている。行ったとたん、いくつかの報告の「司会」を仰せつかる。まあ、これも勉強になるから喜んでやらせていただく。
 昼休みには文化史学会の評議員会。私は「監事」として、会計監査の義務がある。その後、公開講演を聴いてから、会場を変えての懇親会。久しぶりの皆さんと懇談。

 12月3日(月)
 同志社大学に出講。オムニバス科目の「学際科目2—シルクロード—」を毎年二回担当しているが、その最終日である。うっかりして映像機械のコードを忘れてきて、あわてて研究室に走って帰る(同志社大学と同志社女子大学は隣接してはいるのだが、やっぱり走って往復すると息が切れる(T_T))。この授業、ここ10年間ほど参加させていただいていたのだが、本務校の都合で今年限りで退任させていただくことになっている。いささか、感無量。

 同女での授業を終えてからあわてて電車にとびのり、今度は花園大学に駆けつける。花園大学人権教育研究センターの「人権教育研究会」の第62回例会で、「中世京都の被差別民空間―清水坂と鳥部野―」を報告する。この報告のために、とにかく画像をたくさんたくさん用意した。まずまず好評だったかな?

 12月8日(土)
 京都新聞文化センターの「考古学講座」。今回の私の担当は、第3回目の「京都盆地の遺跡と古墳」。

 12月9日(日)
 滋賀県竜王町の「平成19年度 渡来文化講座・渡来系氏族について考える」に呼んでいただく。私の担当は、第4回目の「渡来系文化と須恵器」。同町教育委員会のTさんに迎えていただき、同町立図書館へ。なかなか立派な施設である。講座もけっこうな数の人々で、皆さん、大変熱心に聞いていただく。こっちがたじたじとなるような鋭い質問も飛び交う。
 終了後は、Tさんにお願いをして、竜王町教育委員会が以前に発掘調査した鏡山窯址群の出土須恵器を見せていただく。やっぱり、じっくりと見るといろんな地域色が見えてくる。

 12月10日(月)
 夕方、京都駅近くで国立歴史民俗博物館のNA博士と落ち合う。例の「長岡京遷都」展が無事終了して、資料の返却に回られているのである。私はこの展示の委員であるとともに、資料の「出品者」でもある(たしか、この展覧会の唯一の個人出品者)ので、返却いただくことになる。返却は簡単にすませて、そのあとは当然のごとく、飲みにいく(こちらが主目的?(^^;))。NA博士からは、日本古代史研究の最新知見を吸収。楽しかったので、けっきょくはぐでんぐでん。

 12月11日(火)
 朝一番に、同志社女子大学史料室で史料調査。古い駒札で読めないものがある、ということなので、赤外線機能付きのビデオカメラを持ち込んで映し出すと、見事に解読できる。
 昼前、同志社大学に急行し、BJ学部のST博士と落ち合う。東京からCK出版社の編集者Tさんを囲んで、最終の打ち合わせ。

 12月14日(金)・15日(土)
 寒い。寒いぞ。小雨まで降っている。嵯峨野・大覚寺を巡見するが、体力消耗。翌日には豊国神社から豊国廟へ巡見。豊国廟の489段の階段はさすがにしんどい。足がぐたぐた(T_T)。


民博でのオセアニア、の巻

P1040876 11月23日(金・祝)
 古い友人のTHさんと約束があったので、国立民族学博物館開館30周年記念特別展「オセアニア大航海展—ヴァカ モアナ、海の人類大移動—」(2007年9月13日~12月11日)にでかける。日本最高の博物館のひとつであるが、最近はあんまり行っていなかった。特別展と常設展をゆっくりと観覧。常設展での私のお気に入りは、言語展示のコーナーにある「日本の方言」の比較装置である。開館以来のものだからもう撤去されているかも、と心配したが、確かにまだ現役で動いてくれていて、一安心。日本各地の方言で「桃太郎」を話してくれるというスグレモノである。ここに来るたびにボタンを押すのは、もちろん「京都・西陣」の京ことば版「桃太郎」。おちついた熟年男性の渋い声が流れてくるが、この話者、なんと、民博の初代館長にして創設者・梅棹忠夫博士その人なのである。ただ、御大の御自らの御出演だということはあんまり知られていない。
 展示館を出て休憩していたら、突然、後ろから声をかけられる。ありゃりゃ、元の同僚であり、今はTS大学に勤務されているSH氏じゃないか!  連れのTHさんと共に、奇遇を喜ぶ。
 秋の日本庭園での紅葉(写真)を堪能してから、帰洛。ウチの奥さんも誘って、3人で御所の南側のタイ料理。

 11月24日(土)
 オムニバスでやってきた、京都新聞文化センターの「京都ガイド塾(2)」の最終回で、「京都の文化財について」を語る。
 夜、N出版社の編集者IS氏と待ち合わせ。先斗町の鳥料理屋さんでじっくりと話し込む。いろいろと御配慮いただき、ありがたい限りである。

 11月25日(日)
 同志社女子大学の推薦入試。転勤してきてから始めての入試業務(面接)に臨む。

 11月27日(火)
 同志社共済組合の総会。ホテルグランヴィアで、なかなか豪勢なパーティ。


2007.12.01

Img_2831マックとクイール「ママ〜、どこにお出かけなの?。早く帰ってきてね・・・ ボクたち、待ってるよ〜」

「ただいま〜! マック、クイール、帰って来たよ! おりこさんにしたましたか?」
「ワンワン、ワンワン♪」


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