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2008.04.18

人文地理学会例会と授業開始、の巻

 4月11日(金)
 朝日カルチャーセンターへ出講。
 午後は、京都大学構内遺跡の「吉田泉殿町遺跡」の現地説明会にでかける。鎌倉時代の京都朝廷の重鎮で従一位太政大臣にまで昇った西園寺家の藤原公経の別業「吉田泉殿」の推定地ということで、これは見逃せない。担当者である京都大学文化財総合研究センター(旧・埋蔵文化財研究センター)のIA助教の解説のもと、見事な石敷の雨落溝を持つ建物跡が検出されており、興味深くながめる。京都市文化財保護課の課長に就任されたKT氏や京都市埋蔵文化財研究所の皆さんとともに、遺跡の評価について議論する。

 4月12日〈土〉
 人文地理学会第263回例会「歴史都市の景観復元研究」(於佛教大学四条センター)に出席。私は人文地理学会の会員ではないのだが、幹事をつとめられるB大学のWH教授から、報告を依頼された。私の「中世都市嵯峨の復元」、奈良女子大学の中西和子氏の「伏見城下における都市構造の変遷」の報告と、神戸大学の藤田裕嗣教授の「コメント」がおこなわれる。他分野の研究者の方々の前で喋るのは勝手が違うものだし、学界の重鎮であり、我が国を代表する巨大研究機関のチーフに就任されて御多忙を極めているKA先生までも御出席になっており、いささか緊張する。しかし、討論は大変有益。皆様方からの御教示に多謝。場所を変えての懇親会では、KA先生、OG大学のMS教授らと共に、おいしいワインで乾杯。さらに河岸を変えて、ホテル・グランヴィアのバーで、またまたワイン。

 4月13日(日)
 3回生ゼミの今年始めてのフィールドワークとして、京都御所の一般公開にでかける。桜花は盛りをすぎていたが、しだれ桜で満開のものもまだまだあり、新春の御所を皆と一緒に楽しむ。ついでに、京都府庁本館の一般公開に足をのばす。

 今年度春学期の授業(特記なきものは、同志社女子大学現代社会学部)
〔月〕2講時 「専門基礎演習」(2回生ゼミ)
   3講時 「基礎演習」(1回生ゼミ)
   7講時 同志社大学「日本史」
〔火〕2講時 京都府立大学大学院文学研究科「日本考古学講義IA」
〔水〕2講時 「卒業研究」(4回生ゼミ)
   3講時 「博物館概論」
〔木〕2講時 「応用演習」(3回生ゼミ)
   4講時 「考古学I」

 この他、大学の授業ではないが、金曜の午前には毎月各一回づつ、朝日カルチャーセンターと京都新聞文化センターの講座がはいる。なお、本来は同志社女子大学大学院文学研究科「考古学特論」も予定されていたが、登録をしてみると今年は受講生がゼロとなり(3年に一度くらい、こういうことがある)、残念ながら休講(>_<)。
 同志社大学の「日本史」は夜の授業。昨年は金曜6講時(18時25分〜19時55分)だったが、今年は月曜の7講時、つまり20時05分〜21時25分という遅い時間になった。そんな時間まで学生は学校には残っていないだろう、受講生はせいぜい十数人くらいだろうと予想していたが、フタをあけてみると登録者は180人にのぼっている。何がおこったのだ? 最近の学生さんは夜遅くの授業を苦にしないのかもしれない。
 「応用演習」は3回生ゼミ、「卒業研究」が4回生ゼミ、つまりこのふたつが同志社女子大学でのメインの「山田ゼミ」ということになる。去年は新人ということで少なかったが、今年の応用演習は17人となる。さあ、どういうことを学んでもらうか、授業の前日まで考えあぐねる。とにかく、京都の史跡を見てくれなくては話にならないので、最初から「フィールドワーク重視」を宣言しておき、今年は5回くらいの巡検とゼミ合宿を予定することにする。また、「博物館概論」も、一年たってようやく知名度がでてきたのか、去年よりは受講生が増加。


2008.04.14

工藤静香さんHAPPY BIRTHDAY、の巻

 2008年4月14日(月)
 本日は工藤静香さんの38回目のお誕生日。おめでとうございますm(_ _)m

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 写真は、先月発売された「歌手ソロデビュー20周年記念企画第3弾」の「Shizuka Kudo 20th Anniversary B-side collection」。つまり、これまでのシングルのうち、A面収録曲は「Shizuka Kudo 20th Anniversary the Best」に集大成された。そこで今回は、B面収録曲の多くが集められたのである(とはいうものの、1996年の映画「爆走!ムーンエンジェル—北へ」の主題曲「ルナ—月の女神」などはなぜか収録されなかった。ゴキゲンな曲なので、ちょっと惜しいぞ)。B面収録曲というのは日があたらず、知らず知らずのうちに埋もれてしまうことが多いので、これはありがたい。
 このCDで一番嬉しいのは、初回限定版だけの特典ではあるが、DVD「SHIBUYA-AX(07.8.31)LIVE DIGEST」が附属していることである。昨年の8月・9月に2回だけ、東京と大阪でソロ・デビュー20周年記念ライヴ「Shizuka Kudo 20th Anniversary the Best」(毎日放送主催、ポニーキャニオン後援、Purple/ON THE LINE企画製作)がおこなわれた。私は大阪のライヴに行ったということは既にのべた。その時に「こんな熱気あふれるライヴをやった時には、その映像も発売しなきゃもったいないぞ。ポニーキャニオンさん、ぜひともよろしくm(_ _)m」と書いたのだが、実際はほとんど諦めていた。それが、まさか私の意見を斟酌してくれたというわけではないだろうが、思いがけず、東京ライヴの映像が、ダイジェスト版(全体の5分の1程度)とはいえ、入手できるようになったのである。「禁断のテレパシー」「FU-JI-TSU」「Blue Rose」「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」「嵐の素顔」「Blue Velvet」「慟哭」「抱いてくれたらいいのに」の8曲を見ることができる。
 もちろんナマでライヴに参加するのとDVDの映像とでは感動の度合いがまったく違うが、それでもあの日の興奮を思い出すことは充分に可能なのは、まったくありがたい限りである。白のタンクトップ・シャツにゴールドのデニムのパンツ、それに黒のベストをひっかけたカッコいい姿での「禁断のテレパシー」「FU-JI-TSU」。真っ赤なドレスに身を包んでの、工藤静香最高傑作「Blue Rose」。会場とひとつになった「慟哭」など、充分に楽しめる出来である。今はまだこのDVD付きの初回限定盤が手に入ると思うので、御希望の方はお急ぎのほどを!
 ただ、この東京ライヴと、私が参加した大阪ライヴとを比べると、大阪での方がはるかに出来は良かったのではないかと思う。もちろん、ナマで聞いたものと映像だけのものは比べものにならないから、私のこの感想はあてにはならないことは当然である。ただ、この映像で見る限り、東京では静香さん、歌詞を間違えたり、ノリが悪いようなところが散見される。それに比べて、大阪では2回目ということもあったのか、のびのびと自分の持ち味を発揮していたように思う。今度は大阪ヴァージョンの映像を発売してくれないかな〜〜〜(^^;)


2008.04.11

チベットと共に立ち上がろう!-ダライ・ラマを支援しよう—、の巻

 ダライ・ラマ14世法王が来日された。「中国政府は私のことを悪魔だというが、そう見えますか? 私は単なる人間であって、悪魔ではない。頭に角も生えていないでしょ?」と、ユーモアを交えながら、なおかつ揺るぎない信念を語る姿に感銘を受けた日本国民は多いと思う。
 環境問題・人権問題・貧富問題などについての活動をおこなっている国際的な市民団体「Avaaz.org」が、チベット問題の解決にむけ、「チベットと共に立ち上がろう! - ダライ・ラマを支援しよう—」の署名運動をおこなっています。すでに署名をおこなった人々は160万人を越えています。目標の200万人に達するため、皆さんの御協力を御願いしますm(_ _)m。
 署名はこちら↓
http://www.avaaz.org/jp/tibet_end_the_violence/97.php/?cl_tf_sign=1
 以下、同団体から送られてきたメール・メッセージ(見やすくするために一部編集)を紹介します。
--------------------------------------------(以下、引用)-------------------------------------
みなさん
 チベットの人々は世界に向けて何十年も続く抑圧に苦しむ現状を打破したいと声を上げています。オリンピックで中国への注目が集まっている中で、チベットの指導者であるダライ・ラマ師は、自制と対話によって全ての暴動と暴力にピリオドを打つように求めています。
 中国の指導者たちは公然とダライ・ラマ師を非難していますが、チベットの安定には対話こそが大事であると考える中国当局者も多いのです。中国政府は、今、さらなる残虐行為か対話かの決定的な選択をしようとしています。この選択で、チベットと中国の将来が決まると言えるでしょう。
 わたしたちは、この歴史的な選択に影響を与えることができます。中国政府は自国の評判をとても気にしていますから、わたしたちは中国が正しい進路を選択するよう促すことが可能なのです。胡錦涛中国国家主席は、正しい選択しない限り、『中国産』ブランドも、まもなく開催される北京オリンピック も成功しないという声に耳を傾けるべきです。しかし、同時に胡錦濤主席の注意をひきつけるために、全世界の民衆の力を怒涛のうねりとして押し寄せる必要が あります。下記のリンクをクリックして、すでに署名した150万人に続いて、今すぐに請願書に署名してください。また、今すぐ、このEメールをご友人やご家族に転送してください。わたしたちの目標はチベットのために200万人の声を一つにすることです。
 中国経済は世界が購入する『中国産』製品の輸出に完全に依拠しており、また、中国政府はこの夏の北京オリンピックを尊敬に値する新生中国の祝典とすることを熱望しています。一方で、中国は残酷な過去をもつ非常に多面性のある国であり、その安定性に懸念を抱かざるを得ません。 確かに、チベットの暴動参加者の中には無実の民衆を殺戮した者もいます。しかし、胡主席は中国の安定性と発展に対する最大の危険は、対話と変革を求めるチベット人によるものではなく、抑圧を強めると喧伝する強硬派によるものであることを認めるべきです。
 わたしたちは、この請願書を、抗議集会、デモ行進、集会、個人的な面会の場で、世界各地の中国政府外交官に提出しました。また、わたしたちは、署名が増え続ける限り、請願書を送り続けます。このメールの重要性についてあなた自身が友人に説明した文章をつけて、このメールをアドレス帳に転送していただくようお願いします。また、署名された後に立ち上がる"tell-a-friend"ツールをご利用いただいても結構です。 チベット民衆は何十年もの間、音を立てず苦しんできました。彼らが声を上げるときがついにやってきたのです。彼らの声が聞き遂げられるよう、わたしたちは手を貸さなくてはいけません。

希望と敬意を表して、
Ricken, Iain, Graziela, Paul, Galit, Pascal, Milena, Ben and the whole Avaaz team

以下にチベットの抗議活動とそれに対する中国の反応に関する情報へのリンク があります。
中国軍、ラサに精鋭部隊投入 チベット周辺包囲か
中国当局、四川省の暴動での発砲認める、新華社通信
チベット暴動:日本、外交で苦慮 人権問題で新たな対応も
高村外相、中国要人の来日時にチベット問題を提起へ
--------------------------(引用おわり)---------------------------------

なお、チベット亡命政府の日本代表部(ダライ・ラマ法王日本代表部事務所)による「サポート~チベット支援のために、あなたのご協力を!~」の頁も参照してください。まったくお金をかけずにできる、簡単な支援方法も紹介されています。


2008.04.08

チベット!チベット!チベット!、の巻

 4月7日(月)
 KKさんが伊勢から、好物の「さめんたれ」を届けてくれる\(^o^)/。では、一緒に食事でも、ということになり、日本では珍しい純粋のチベット料理(たいていの店は、チベット料理とはいいながら、ネパール料理との抱き合わせになっている)の店「ランゼン」にでかけることにした。
P1060421 この店では、日本人向けに味つけを変える、というところのない、まったく純粋のチベット郷土料理を味あわせてくれる。したがって、他のレストランのように豪勢なメニューを期待するのは筋違いというものである。ひとつひとつの素朴な味をかみしめながら、チベットの人々に想いを馳せれば良い。写真は肉とキクラゲ入りのお饅頭。肉厚のモチモチした皮と、熱々の具のコンビネーションがなんともいえない。
 先月からのチベットにおける「暴動」と、中華人民共和国政府がそれに対してとった強権的弾圧については、中国を除く世界中にニュースが流れたところである。その映像を見ながら、涙がボロボロとこぼれ落ちるのを止めることができなかった。そして、昨日・今日には北京オリンピックの聖火がロンドンとパリを通るというので、中国に抗議する人々が聖火リレーの妨害行動に立ち上がった、というニュースが流れている。実際の力を使った抗議、というところにまで事態が進展したことはマズイと思うのだが、チベット問題を憂い、中国政府の残虐で暴力的な行為に憤る人々の気持ちには全面的に共感せざるをえない。
P1060432 〔←店で買い求めた、ダライ・ラマ法王の絵葉書と、チベット問題についての本〕 小さな店の長押の上には、チベット仏教の最高指導者にして中央チベット行政府(ガンデンポタン、チベット亡命政府)の指導者ダライ・ラマ法王14世テンジン・ギャツォと、ダライ・ラマに次ぐチベット仏教指導者パンチェン・ラマの先代であるパンチェン・ラマ10世チューキ・ギャルツェン(1989年遷化)の写真が飾ってある(なぜここで飾ってある写真のパンチェン・ラマが先代であるのかは、「パンチェン・ラマ11世問題」およびこちらを参照)。4月6日、ダライ・ラマ法王はチベット人に向けた声明を発表した。ここに説かれている内容は、人類が到達した叡智のひとつの極地というべきであろう。暴力に対して「非暴力」、憎悪に対して「愛」、怒りに対して「理性」、虚偽に対して「真実」、そして弾圧に対して「対話」。「中国の人々の心に憎しみを生むようなことをしてはだれのためにもなりません。暴力と威嚇の上に調和ある社会が築かれることはないのですから、私たちは、心のなかに信頼と敬いの念を育むことで調和ある社会を築いていく必要がある」という言葉には、まさに千金の重みがある。他の民族紛争ならば、民族の指導者たちは憎悪を扇動し、その結果として暴力が無限大の連鎖をくりかえすということになってきたのである。現在の世界で、あれほどまでに理不尽かつ残虐な弾圧にさらされながら、しかしそれに対して暴力で応えるのではなく、忍耐強く対話を求めてきた指導者は、おそらくこの人のほかにはいないであろう。この高潔さと、中国政府の品性のない下劣なプロパガンダは、まったく見事なほどの好対照をなしている。
 それにしても、中国政府のアホさ加減はどうしたことだろう。彼らはとにかく力で押さえつけさえすれば良いのだと考えている。そして、高齢のダライ・ラマ法王14世がこの世を去ればこっちのものだと思っている(おそらく、14世が遷化した後は、自らのいいなりになる傀儡ダライ・ラマを擁立する算段なのであろう)。しかし、それで問題が解決すると思うのはまったく甘い見通しだといわざるをえない。今、チベットがあれほど緊迫しながらもからくもバランスを保っていられるのは、ひとえに対話主義・平和主義のダライ・ラマ法王あればこそである。もし、法王がいなくなれば、その後には強硬主義者や軍事路線主義者の台頭を押さえることができなくなるかもしれない。そうなってしまってはもう遅い。その時、双方が果てしない血を流し続ける地獄の紛争が無限ループで繰り返されることになるのは、他の民族紛争から見てもほとんど明らかなのである。中国政府に必要なことは、ダライ・ラマ法王が繰り返し求め続け、国際社会もそれを支持している「対話」によって問題の解決をはかることでなければならないのである。


2008.04.07

「陵墓」シンポジウム、の巻

Ts2d0018_2〔昼食の親子丼を食べに行ったついでに寄った西陣聖天さん(雨宝院)のしだれ桜=「歓喜桜」も満開。今回は、平安時代の重要文化財・十一面千手観音像も拝観することができた\(^o^)/〕

 4月3日(木)
 新入生のオリエンテーションの開始。このあたり、ウチの大学はなかなか懇切丁寧なところである。
P1060376 夕方、四条で、帰国されたばかりの山中章博士と、SM博士とまちあわせ。ひさしぶりに京都で呑むことになる。場所は祇園の炭火焼肉店。焼肉は久しぶりだな。ワインとビールで、痛飲。帰り際に、木屋町四条の高瀬川沿いに咲く、見事な桜をながめる。ちょっとしたお花見気分である。

 4月5日(土)
 16学協会シンポジウム「『陵墓』研究のいま—神功皇后陵から五社神古墳へ—」(於奈良県文化会館)にでかける。歴史学関係の学会が16集まって、宮内庁に対して天皇陵の公開を要望し続けてきた。今年にはいってちょっとした前進があり、2月22日に奈良市の五社神<ごさし>古墳、つまり宮内庁治定の「神功皇后佐紀池上陵」が限定的に公開されたのである。16学会のひとつに(財)古代学協会がはいっているので、私はそこの「陵墓問題担当」になっている。ただ、私は残念なことに、2月22日の公開日にはヴェトナムに行っており、公開に参加することができなかった。せめてもの、ということで、今回のシンポジウムで公開の成果を学ぶことにする。
 定刻10分前に会場に着くと、受付で「もう席がありませんよ」と言われる。仰天。確かに、中に入ってみると、300人の会場が超満員である。陵墓問題がこんなに市民の方々の関心を集めているとは知らなかった。しかし、立ち見はカンベンして欲しい。会場を見回すと、幸いなことに、前列の中央にひとつだけ空いているところがあった。ありがたい。身を小さくして、椅子にすべりこむ。
 日本考古学協会の西谷正会長の挨拶の後、日本考古学協会の高橋浩二氏(富山大学准教授)の「陵墓公開運動と歴史資料としての陵墓」、古代学研究会の今尾文昭氏(奈良県立橿原考古学研究所総括研究員)の「佐紀古墳群の構成と課題」、大阪歴史学会の岸本直文氏(大阪市立大学准教授)の「五社神古墳の概要」と、考古学研究会の大久保徹也氏(徳島文理大学教授)と日本史研究会の福島幸宏氏(京都府立総合資料館)が司会をされるシンポジウムが続く。シンポジウムでは、文化財保存全国協議会の宮川徏氏の「五社神古墳の築造企画と二系列併立していた大王墓」のコメントがある。今尾・岸本両氏の御報告は、いずれも精緻にして「過激」。これからの古墳研究の方向性のひとつが見えるような気がする。それ以上に重大だったのは、とにかく、陵墓の中に研究者が立ち入ることで、ここまでの情報を引き出すことができる、という事実である。この限定公開は、わずか2時間半くらいのものだったという。それでもこれだけの成果があがる、ということを示したことは、今後の陵墓公開運動に大きな刺激を与えるものとなろう。
 終了後の打ち上げに、私も誘っていただく。近鉄奈良駅近くの呑み屋にくりこんで、例によって大騒ぎ。帰りの電車では知らず知らずのうちに寝込んでしまい、京都駅で別の乗客の方におこしていただく。
 聞いたところでは、この、陵墓の限定公開は多方面の非常な関心を集めたようで、公開日にはマスコミだけではなく、たくさんの市民の方々が遠巻きに「見学」しておられたという。驚いたのは、その中には「御皇室の尊厳と陵墓の安寧を護る国民の会」という数人のグループがあって、日の丸を振りながら「何人も聖域に立ち入るな!宮内庁は陵墓をしっかりと守れ!」というスローガンを掲げてシュプレヒコールをされていたという。しかし、今回のシンポジウムでも、西谷正先生が「私たちの運動は、陵墓を発掘せよ、ということではない。発掘は破壊なのであるから、むしろ陵墓を発掘することには反対である」と表明されていたり、会場から発言された岡山大学の新納泉教授が「陵墓公開運動を政治的な対立にすりかえてはならない」という趣旨を述べられたりしていた。私もまったく同感である。政治的な立場としては、「右」も「左」もあってもよい。天皇制護持を真情とする人がいても良いし、また天皇制撲滅を信念とする人がいても、それはすべて思想信条の自由なのである。私は以前から主張しているのだが、陵墓公開の議論の中に、いわゆる「右翼」の人も積極的に入ってもらったら良いと思う。彼らとも充分な議論をして、陵墓の静謐と立ち入り調査との妥協点をどこで見いだすか、真剣に模索していったら良いと思う。重要なのは、よりたくさんの人々が真の情報に接することができるための環境を作っていく、という一点なのである。


2008.04.05

春爛漫、の巻

P1060359_2入学式が終わり、新学期が始まった。やっと暖かくなり、わが同志社女子大学の京田辺キャンパスの桜並木も満開。


2008.04.02

京都市の新入職員研修、の巻

P10603514月1日(火)
 新年度が始まった。とはいっても、大学は明日から。
 今日は、京都会館会議場にでかける。京都市職員研修センターから、平成20年度「京都市職員研修」の講演を依頼されたのである。この仕事、一昨年もやったことがあるので、再登板ということになる。題名は、「京都・歴史から未来へ」とする。
 会場に入ると、スーツ姿の新入職員が2百数十人、居住まいをただしておられる。皆さん、初日ということで緊張しているのがよくわかる。私が演壇に立つと、号令一荷「起立!礼!着席!」となるのがなんとも恥ずかしい限りである。ふと思いついて手をあげてもらうと、過半数は京都以外の出身者だという。ともあれ、皆さん、難関を突破して京都市の職員になったのだから、がんばって仕事して京都市をより住みやすい街にしていってくださいね。
 講演おわって、ぶらぶらと白川の川岸(写真)を歩きながら帰る。例年になく肌寒い4月1日だが、桜はかなり咲いており、ちょっとしたお花見気分になる。


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