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2010.04.25

パンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマの無事を祈願する、の巻

1004254月25日(日)
 皆さんはこのあどけない表情の少年をご存じでしょうか。彼こそは、パンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマ(法名テンジン・ゲンドゥン・イェシェー・ティンレー・プンツォク・ペルサンポ)。つまり、チベット仏教ゲルク派における、ダライ・ラマ法王に次ぐ序列第2位の高僧です。そして本日は、パンチェン・ラマ11世の21歳の御誕生日です。
 通常でしたらこの御誕生日を盛大にお祝いするところですが、この場合はそうはいきません。ゲンドゥン・チューキ・ニマ少年がダライ・ラマ14世法王によってパンチェン・ラマ11世として認定されたのは、彼が6歳だった1995年5月14日。しかし、5月17日、認定されたばかりの11世は両親とともに中国政府によっていずこともなく拉致され、姿を消しました。それから15年。いまだにパンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマの安否は不明のままです。中国は「ゲンドゥン・チューキ・ニマは市民として両親とともに幸福に過ごしている」と強弁しますがその証拠を提出したことはありません。
 今、チベット本国にいるパンチェン・ラマ11世はゲンドゥン・チューキ・ニマではなく、中国当局によって擁立されたギェンツェン・ノルブです。しかしギェンツェン・ノルブにはダライ・ラマ法王の認定が欠けており、親中国派を除くチベット人はギェンツェン・ノルブを認めていません。
 正統のパンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマ、今、はたしてどこでどうしておられるのでしょうか。不安はつきませんが、この御誕生日にあたり、パンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマの御健勝を祈願したいと思います。そして、中国政府が心を改め、パンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマの解放に踏み切ることを念願したいと思います。

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