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2011.08.17

2011年大文字送り火、の巻

110816 8月16日(火)
 大文字五山の送り火。
 今年の大文字は、東北大震災と大津波の被災地からの被災材を燃やす燃やさないで、大揺れに揺れた。大変残念なことである。ただ、この話、あれよあれよと事態が変転し、私も呆気にとられていた、というのが実状。ネットの各地で「京都叩き」が燃え上がっているが、事態は「京都が悪い」の一言で片付けるには、もうちょっと込み入った事情がありそうだ。ただ、結果として朝令暮改が続き、被災地の善意の方々に不快な思いをさせてしまい、そして京都が全国に恥をさらした、ということだけは確実で、これは遺憾きわまりない。
 ただ、重要なのは、五山の送り火は役所がやっている観光振興イベントではないということである。それは、地元の方々が信仰心から守り続けられている宗教行事である。京都市役所に非難が集中しているようだが、京都市はそもそも送り火に対しては助言はできても、指導をしたり方針を決定する権限は持っていないのである。だから、送り火では、何をするにしても、まず第一となるのは地元の方々が一致団結して「よし、やろう」となることが必須なのである。今回の混乱の原因のひとつは、そうした大前提が軽視されたところにあったように推察する。

 本日は、犬たちを連れて、暗闇の御所にでかける。京都御所の築地塀の西南の角の広場。大文字はやや斜め方向から拝むことになる。驚いたことに、ほんの数分間だけ、大文字の右肩あたりに赤く染まった大きな月が出た。こんな光景を見るのは始めてである。

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