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2013.11.11

ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィル、ヤルヴィ指揮パリ管、の巻

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 世界の超一流オーケストラ、立て続けにふたつ。どちらも、京都コンサートホール。

 10月27日(日)、イルジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ナレク・アフナジャリャン(チェロ)で、ドヴォルザークのチェロ協奏曲とブラームスの交響曲第1番。チェコ・フィルの音は、どこをどう叩いてもビクともしないような安定したものである。おそらくこういうのが、伝統的なヨーロッパの一流オケの音なんだろうな。ドヴォ・コンでのチェロはアルメニア出身の若手(25歳!)の期待の星、アフナジャリャン。繊細な音を紡ぎだしての奮闘は良いのだが、時々はオケに呑み込まれそうになるのは御愛嬌。
 驚いたのは、チェロのアンコール。突然、「アァ〜ウゥ〜ウゥ〜〜エェ〜〜」とチェリストが歌いだす。全然知らない曲なのだが、指が縦横に動き回り、なかなかにカッコいい。あとでアナウンスされたところによると、ジョヴァンニ・ソルリーマ(ソリマ)(Giovanni Sollima)というイタリアの現代作曲家の「ラメンタチオ(Lamentatio)」という曲だそうだ。あんまり一般的ではないのだが、マリオ・ブルネロの演奏が「ニコニコ動画」にアップされているので、御興味ある方はどうぞ見てください。
 ブラームスも堂々とした演奏。私の持論としては、オケの善し悪しの半分くらいはホルンで決まると思っているのだが、チェコ・フィルのホルンの巧さはすばらしい! オケのアンコールは、ブラームスのハンガリー舞曲第1番、スメタナの「売られた花嫁」序曲、そして日本の作品として岡田貞一の「ふるさと」と3曲続けての大サービスである。
 
 11月2日(土)には、パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(ピアノ)、ティエリー・エスケシュ(オルガン)。曲目はシベリウスの「カレリア」組曲、リストのピアノ協奏曲第2番、そして私が大好きなサン=サーンスの交響曲第3番 「オルガン付」である。
 ここでは、なんといってもサン=サーンスが凄かった。華麗かつ重厚な響きで、指揮者は存分にオケをドライヴしている。オルガンの重低音とオケの最強奏が重なるクライマックスでは、京都コンサートホールの建物自体がブッ飛ぶかと錯覚してしまうほどの大迫力である。特筆されるのはティンパニーのすばらしさである。
 アンコールはここでもサービス満点。ピアノではショパンのノクターンOp.62-2、オケではベルリオーズのハンガリー行進曲。これで終わりだろうな、と思っていたら、とつぜん指揮者が棒を振り下ろして、これも私の大々好きな曲であるグリンカの「ルスランとリュドミラ」序曲が流れ出す。嬉しい! 演奏もこれ以上ないほどに楽しく素晴らしく、まさに至福のひとときであった。

 【しゃべったこと】
□山田邦和「コメント(杉本竜『松平定信と浴恩園一描かれた諸図を通して一』)」(国際日本文化研究センター「白幡班共同研究会『日本庭園のあの世とこの世一自然、芸術、宗教』共同研究シンポジウム「『大名庭園』の新発見」、於国際日本文化研究センター、2013年11月9日)

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