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2014.04.20

入院から2年、そして心臓の左室緻密化障害のこと、の巻

 4月20日(日)
 2012年4月20日が、私の緊急入院(つまり、あやうく死にかけた)の日であるから、それから数えて丸2年をむかえることができた。ボチボチの状態でありながら、なんとか2年間を過ごすことができたのであるから、感謝にたえない。先日の定期検診でも、レントゲンではなにかモヤッとした影が映っていたらしくてちょっとヒヤリとしたのであるが、その後のCT検査では問題にはならなかったようで、また、心臓の状態も安定しているとのことで、ちょっと一安心である。

 今まで何度も書いてきたように、2年前の入院は、肺炎が急激に肺全体に広がって肺が機能しなくなり、それが心臓に直撃をくらわせて心臓がパニックをおこした、ということである。普通の心臓であればある程度のダメージには耐えるだけの「余裕」を持っているのだが、私の心臓は生まれつき弱いところがあるため、それに耐えられなかったということらしい。

 ここでいう私の心臓の生まれつきの異常というのは、実は「左室緻密化障害(または「左室心筋緻密化障害」)」と呼ばれる症状だという。これ、この左室緻密化障害、医学界でもこの十年くらいでやっと認識されてきた症状であり、お医者さんであっても心臓専門医以外ではほとんど知られていないくらい、知名度が低いのだという。
 左室緻密化障害については根治する治療方法も未だ確実なものは存在していない(iPS細胞などの「万能細胞」に期待はするが、心臓に臨床利用できるのはかなり未来の話だろうな・・・)。特に、幼児の時にこれが発症すると大変な問題となり、場合によっては心臓移植とかいう重い選択肢しかない場合もあるという。

 原因も諸説があるというが、もっとも有力とされているのはこのような説明。人間の心臓の筋肉は生まれたての時には隙間の多いスポンジのような状態であるが、成長するにつれてそれが緻密化していって強靭な心筋となっていく。しかし、緻密化障害の場合はこれが何らかの要因で阻害され、心筋の一部にスカスカの状態が残ってしまう。こうなると、当然のことながら心筋の動きは十全ではないことになる。これが悪化すると心臓肥大という症状におちいったり、また心臓の内部に滞留した血液が血栓をつくり、心筋梗塞や脳梗塞をひきおこす可能性もある、ということである。こうした、なかなか難儀な症状である。2年前の入院で心臓の精密検査の画像を見せていただいた時にも、確かに私の心臓の左心室の内面には、なにかベットリとこびりついているようなものが見えていた。ああ、これが私の心臓の障害なのか、と得心したことであった。

 ただ、私の場合にはとにもかくにもこれで50年以上生きてくることができているのであるから、この障害の中ではそんなに重症の部類ではないようである。不幸中の幸いだというべきであろう。とにかく、障害を抱えているとはいうものの、ありがたいことに日常生活に支障はないし、何より重要なことは、研究活動を少しづつ続けて行くことは充分に可能である、ということである。せっかく与えていただいた生命、大事に大事に使っていきたいものである。これを再確認することを、2周年の決意表明に替えたいと思う。

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