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2015.12.28

高関健指揮京響の「第9」、の巻

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 12月26日(土)
 年末恒例の「第9」の季節。今年は、京都市交響楽団常任首席客演指揮者の高関健さんの指揮による演奏会が二日連続でおこなわれる。私は、初日を聞きに行く。カップリングはシベリウスの最初の交響詩「エン・サガ(伝説)」。
 高関さん、わが国を代表する指揮者のひとりであるが、とくに群馬交響楽団を永年にわたって指導し、それを第一級の水準に押し上げた業績で知られている方である。オーケストラを自在に操る練達の職人技の持ち主であり、実に噛んで含めるような明快な指示を与えていることは、客席から見ているだけでもよくわかる。彼の「第9」はどんなのかな、と思ったのであるが、これが実にイイのである。音のアーティキュレーションの末尾をピシャリピシャリと切っていくのが印象的で、これはもしかすると最近勢いを増しているピリオド奏法(古楽器奏法)から取り入れたものかもしれないな、と思うのであるが、ピリオド奏法の演奏がややもすると響きが薄くてギスギスした感じになるのに対して、高関さんはモダン・オーケストラらしい分厚い響きを維持しつづけるのがイイ。第4楽章では、京響コーラスの合唱を実に丁寧に盛り上げていく。驚嘆したのは第4楽章の最終のコーダ。ここを早めのテンポで盛り上げていくのは多くの指揮者がやっているのであるが、高関さんは他に類をみないようなアクセル全開で凄い追い込みである。京響も、楽器も壊れよとばかりの熱演で高関さんの指揮に応え、こちらも手に汗握るような感覚を味わうことができる。
 さあ、今年ももうあと数日である。27日(日)には今年最後の校務をすませ、新年への体制を整える。


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