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2017.08.09

第3回森浩一先生に学ぶ講演会、の巻

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↑ 泉大津高校考古学資料室と、同校地歴部の勧誘ポスター

 8月6日(日)
 森浩一先生に学恩を受けた有志でつくる「森浩一先生に学ぶ会」の第3回講演会で、泉大津行き。8月6日は、まさに森先生の三年目の命日である。
 大阪府立泉大津高校は、森先生が大学を卒業して最初に教諭として赴任された勤務地というゆかりの場所である。先生は最初は英語担当だったが、のちにはそれに社会科担当が加わったという。さらに、奥様の淑子先生(旧姓蛭川)との出会いの場になったのも、この泉大津高校時代のことであった。

 ただ、恥ずかしながら、これまではご縁がなくて泉大津高校に足を運ぶ機会がなかった。行ってみると、大阪府立弥生文化博物館から10分くらいのところであることにびっくり。ついでに、弥生博物館で開催中の「沖縄の旧石器人と南島文化」を見てから高校に伺う。

 それにしても、暑さ全開で頭がクラクラしそう。こんな暑い中でお客さんが集まるかな、と心配したが、会場は満席に近くなって、ほぼ70人くらいが入場されていて、安堵。

 最初に、泉大津高校の濱本泰治校長先生の挨拶。そして深萱真穂さんが司会、よんどころない事情で欠席された菅谷文則橿原考古学研究所所長の挨拶を代読。最初の講演は泉森皎・元橿原考古学研究所副所長の「森浩一先生と泉大津高校」。私の担当はその次の講演「須恵器の編年と森浩一先生」。森先生が泉大津高校在職時代に情熱を傾けられた須恵器研究を振り返る。さらに、森先生の古くからの協力者であった杉本憲司佛教大学名誉教授、田中英夫橿原考古学研究所共同研究員、宮川徏同研究所共同研究員による鼎談「森考古学と和泉」(司会は天野幸弘元朝日新聞社編集委員)。

 休憩時間に、泉大津高校の地歴部の活動の場となっている「考古学資料室」を見学させてもらう。面積は小さいけれども、和泉の古墳や須恵器窯の重要遺物がぎっしりと詰まっている。これは、森先生が築き上げたものである。のちに森先生が同志社大学で実現した「考古学資料室」および「歴史資料館」の源流はこんなところにあるんだな。地歴部が現在でも活動を続けていて、森先生(さらにはその後任となられたのは石部正志先生)以来の伝統が脈々と受け継がれていることに感動する。高校生の時から真摯に学問にとりくむ姿勢を学ぶことは、彼らの将来に多いに役立つに違いない。


【しゃべったこと】
◯「京都学講座・院政期京都の研究3(4)福原京の復元(1)」山田邦和(講座)(古代学協会「古代学講座」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2017年7月21日)
◯「(1)唐の長安と洛陽」山田邦和(講座)(栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」2017年7~10月期、名古屋、栄中日文化センター、2017年7月28日)
◯「嵯峨野・太秦の古墳と古代寺院(1)嵯峨野・太秦の古墳群」山田邦和(講座)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(2)、京都朝日カルチャーセンター京都、2017年7月14日)
◯「嵯峨野・太秦の古墳と古代寺院(2)秦氏と広隆寺」山田邦和(講座)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(2)、京都、朝日カルチャーセンター京都、2017年8月4日)
◯「須恵器の編年と森浩一先生」山田邦和(講演)(森浩一先生に学ぶ会(主催)「第3回 森浩一先生に学ぶ講演会」、泉大津、泉大津高校同窓会館、2017年8月6日)

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