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2017.09.06

愛犬クイール、ありがとう、の巻

Qui14

 9月4日午後8時45分、わが家の愛犬クイールが虹の橋を渡っていきました。2003年5月20日生まれですから、14歳と3ヶ月の生涯でした。
 クイールがわが家に来たのは、2003年の7月でした。いつものように愛犬マックのゴハンを買いにいったペットショップに、生まれたばかりの小さな小さなペキニーズがいたのです。ペキニーズはマックのようにフォーン(茶色)かまたは白色であることが多いのですが、これはブラック&ホワイト。まるでパンダの子供のようで、本当にこの世のものとは思えないような可愛さで、私たちは一目惚れしてしまったのです。わが家に迎え入れても、小さな身体でちょこちょこと歩き回る姿が愛らしかった。
 名前をなんとつけようと悩みました。当時、「盲導犬クイールの一生」というのが世間の話題をさらっていました。別にわが家の犬は盲導犬でもないし「クイール(鳥のはね)」の模様もないのですが、盲導犬クイールのような賢い犬に育ってくれることを祈って、その名前をもらったのです。
 それから14年、お兄ちゃん犬のマックと、あとで迎えた弟犬のルークと、3匹のペキニーズでわが家は大変賑やかでした。マックはどうもクイールにライバル心を抱いていて、自分のほうが上だということをわからせることにやっきになっていたようです。ルークはクイールと年齢が近いこともあって大変仲が良く、よく、くんずほぐれつしてじゃれあっていました。
 ただ、どういうわけか、クイールは私よりも妻が好きで、私にはあんまり懐かなかった。クイールは私に抱き上げられたり身体(特に尻尾)を触られるのがイヤで、そのたびに唸り声をあげていました。幼い時、私が急に抱き上げたのにビックリしたのがトラウマになっているんだというのが妻の説なのですが、このあたりの真相はわかりません。でも、私が帰宅した時など、全身で喜びをあらわしながらすり寄ってきてくれるのは、やはり大事な家族だったことを実感させます。同じペキニーズといっても、マックの毛はフカフカなのに対して、クイールの毛はまるでシルクのような柔らかい手触りで、私はこの毛を撫でるのが大好きでした。

 しかし、今年の夏にはいるくらいから、クイールは急激に老化してきたのが見ただけでわかりました。だんだん自分の足で立てなくなり、大好きな散歩もなかなか行くことができなくなります。やむをえないので、犬用のハーネス(胴輪)を装着して持ち上げるような形で歩かせてきたのですが、今月にはいってからはついにそれもままならなくなりました。最初は食欲だけはあったのですが、次第にいつものドッグフードを食べなくなってしまいます。あれやこれやと好きな食べ物を与えると、その日は食べてくれるのですが、それもだんだんと拒否してしまいます。動物は、自分の口でモノを食べられなくなるとヤバイと思います。やむをえないので、缶詰のドッグフードなどをすり鉢で丁寧にすりつぶした流動食を作って、犬用のシリンジ(注射器というかスポイトみたいなもの)でゆっくりゆっくりと口にいれてやるのが私の日課となりました。しかし、最期にはそれも受け付けなくなったようです。
 9月4日、あいにく私は出張に出ていたのですが、その日の夜に妻からメールがきました。今、私の胸でクイールが息をひきとった、とのことでした。もう1日待っていてほしかったというのは確かなのですが、しかたありません。翌日の夕刻、帰宅した私をクイールは無言で迎えてくれました。今までの14年間が走馬灯のように頭を駆け巡り、涙がとめどなく出て止まりませんでした。

 クイール、14年間、いろんなことがあったね。キミのことを愛してたよ。いまごろは虹の橋の向こうでマック兄ちゃんと再会しているよね。クイール、ウチに来てくれてありがとう。本当にありがとう。クイール、どうか安らかに。

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