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2017.10.23

『京都 知られざる歴史探検』(上巻・下巻)刊行!!、の巻

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 10月23日(月)
 ようやくできあがりました! 山田邦和『京都 知られざる歴史探検(上)―上京 洛北 洛東・山科―』『同(下)―下京 洛西 洛南・伏見 乙訓・宇治 南山城 丹波・丹後―』(東京、新泉社、2017年10月25日、各巻定価2000円+税)。おそらく、今日くらいから書店に並ぶんじゃないかと思います。本屋さんで買っていただけるのが一番いいのですが、アマゾンならば、上巻はこちら下巻はこちら
 これのもとになったのは、PHP研究所『歴史街道』平成11年(1995)5月号〜同17年(2005)4月号(通巻第133号〜204号)に連載した「まちかど歴史散歩」と、『中日新聞』(『北陸中日新聞』『東京新聞』にも同時掲載)平成23年(2010)3月27日号〜同24年(2012)3月24日号の毎週土曜日版に連載した「歩いて楽しむ京都の歴史」です。ただ、本にするにあたって、最新の研究成果をも取り入れながら徹底的な増補改訂を加えましたので、内容としては新しいものになったと思います。

 ありきたりのものではない京都の史跡と歴史の本をまとめたい、というのは、永い永い間の私の念願でした。京都で生まれ育って、京都の歴史研究の道に踏み込んだ私としては、そういう本をまとめることができたらどんなにいいだろう、と思っていたのです。そこで、これまでの研究生活の中で、お寺や神社に行った時、本を読んだ時などに、それぞれネタになりそうなものを少しづつメモしてきました。ただ、言うは易しおこなうは難しという言葉の通り、なかなか執筆にとりかかることはできないでいたのです。
 また、わが師・森浩一先生には、『交錯の日本史』『新・日本史への旅(上・下)』というとっても素敵な著書があります。私にはとうてい及びもつかないのですが、これの「京都版」のような本ならば、私にもできるかもしれない。そう思ってきました。今回のこの本は、森先生のこの両書に対する私なりのオマージュともいえると思います。

 たまたま、JR東海エージェンシーから『歴史街道』に連載の話をいただき、毎月1回、6年間にわたって72回の記事を書くことができました。連載終了後、これを本に、と決意し、某出版社から出版していただけるというところまで話を詰めたのですが、その頃から私が急に忙しくなってしまい、ついにお流れになってしまったのです。今度はそれからかなりたって、『中日新聞』から京都の史跡案内の連載の依頼を受けました。2年間毎週で計103回という大仕事をなんとか完結させて、ようやく本にするぞ、と意気込んだのですが、連載終了直後の2012年4月に私自身が大病に襲われて死にかけたので、またまた機を逸しました。なんとか生き返らせてもらって自宅に帰り、療養生活をしながらその合間に少しづつ原稿に手をいれていきました。やっとそれがまとまって、今度こそ、という思いをしたのですが、一冊にまとめられる分量ではないところが最大のネックになったようで、以前お願いをした会社を始めいくつかのところと交渉したのですが、引き受けてくれるところがなかなか見つかりません。信頼していたある編集者に相談したところ、予想外の言葉で冷たく突き放される、などというできごともあってかなりのショックを受け、しばらく意気消沈して仕事を投げ出してしまいました。なんとか気をとりなおして、ようやく乗り気になっていただける出版社を探し当てたのですが、今度は私の希望と出版社側の要望がちょっと異なっていて、うやむやのうちに私の方からお流れにしてしまい、大変申し訳ないことをしてしまいました。
 もうダメかな、と諦めかけていたところでしたが、そこにようやく救いの神として現れてくれたのが新泉社さんです。昨年、『森浩一著作集』を刊行していただいたことから親しく仕事をさせていただくご縁を得、編集長の竹内将彦さんと編集者の望月佳子さんに相談申し上げたところ、ついに出版にこぎつけることができたのです。

 しかしそれからがまたまた大変です。連載原稿は揃っているし、それの改訂原稿も仕上がっている、さらには写真もほぼ自分で撮影済みなので、編集は簡単に終わると楽観していたのですが、実はこれが大間違い。自分の原稿ながら次から次へと問題点が続出、望月さんからは夜討ち朝駆けの電話とメールで疑問点の確認が連発。そのたびに、穴があったら入りたいような恥ずかしい気分を味わいました。さらに、写真も、掲載許可に思わぬ時間をとったり、なかには文化財所蔵者から掲載の許可をいただくことができなかったりして、この点でも七転八倒してしまいました。

 最後まで修正がはいって気が抜けなかったのですが、ようやく完成したのはありがたい限りです。望月さん、ありがとうございましたm(_ _)m。全ページがカラーという、綺麗な仕上がりになって、とっても嬉しいです。自分でいうのもなんですが、「知られざる京都の史跡案内」というキャッチフレーズに恥じないものになったと思います。その点では、京都の初心者向けというよりも、ありきたりの京都の史跡は一通り見てしまったとか、京都をもっともっと深いところまで知りたいとかいう「通」向けの本にすることができたと思います。

 あとは、できるだけ多くの皆さんに手にとっていただけると嬉しいです。どうか宜しくお願いしますm(_ _)m。


【書いたもの】
■「全体討論『宗教都市』奈良を考える」佐藤亜聖・大田壮一郎(討論司会)、河内将芳・高谷知佳・狭川真一・前川佳代・山田邦和・吉澤悟・大藪海・仁木宏・山川均・幡鎌一弘・五味文彦(討論発言)(中世都市研究会(編)、五味文彦・佐藤亜聖・前川佳代・狭川真一・山川均・高谷知佳・吉澤悟・河内将芳・幡鎌一弘(執筆)『「宗教都市」奈良を考える』所収、東京、山川出版社、2017年8月31日、全239頁)、205~239頁(山田発言は214・215頁)
■『徳川家康(新装版)』松本清張(文)、寺田克也(カバー絵)、八多友哉(本文さし絵)、山田邦和(監修)、八重野充弘(人物伝執筆)、黒須高嶺(人物伝イラスト)(「講談社 火の鳥伝記文庫1」、東京、講談社、2017年10月18日〈旧版は1982年9月30日発行〉)、全337頁
■『豊臣秀吉(新装版)』岡田章雄(文)、寺田克也(カバー絵)、八多友哉(本文さし絵)、山田邦和(監修)、八重野充弘(人物伝執筆)、黒須高嶺(人物伝イラスト)(「講談社 火の鳥伝記文庫2」、東京、講談社、2017年10月18日〈旧版は1981年11月19日発行〉)、全205頁
■『武田信玄(新装版)』木暮正夫(文)、寺田克也(カバー絵)、八多友哉(本文さし絵)、山田邦和(監修)、八重野充弘(人物伝執筆)、黒須高嶺(人物伝イラスト)(「講談社 火の鳥伝記文庫3」、東京、講談社、2017年10月18日〈旧版は1986年6月15日発行〉)、全179頁
『京都 知られざる歴史探検(上)―上京 洛北 洛東・山科―』山田邦和(著)(東京、新泉社、2017年10月25日)、全286頁
『京都 知られざる歴史探検(下)―下京 洛西 洛南・伏見 乙訓・宇治 南山城 丹波・丹後―』山田邦和(著)(東京、新泉社、2017年10月25日)、全285頁

【しゃべったこと】
◯「聖武天皇の首都構想―恭仁宮・難波宮・紫香楽宮の三つの都―」山田邦和(講演)、(「けいはんな学研都市7大学連携 市民公開講座2017」、京都府精華町、国立国会図書館関西館、2017年9月15日)
◯「【太秦】考古学者と巡る日本最大の渡来系豪族・秦氏の本拠地へ―始皇帝を祀る社、元糺の池、京都一の巨大前方後円墳に潜入―」山田邦和(ガイド)、(まいまい京都実行委員会〈主催〉「まいまい京都」、京都、地下鉄太秦天神川駅集合〈千石荘公園、清水山古墳跡、天塚古墳、木島神社(蚕ノ社)、広隆寺・大酒神社、蛇塚古墳、垂見山古墳を見学〉、2017年9月16日)

◯「京都学講座・院政期京都の研究3(5)以仁王の変と治承・寿永の内乱の勃発」山田邦和(講座)、(古代学協会「古代学講座」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2017年9月29日)
◯「(2)孝徳天皇の難波長柄豊碕宮」山田邦和(講座)、(栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」2017年7~10月期、名古屋、栄中日文化センター、2017年8月25日)
◯「(3)天武天皇の飛鳥と難波」山田邦和(講座)、(栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」2017年7~10月期、名古屋、栄中日文化センター、2017年10月6日)
◯「弥生・古墳時代の京都盆地(3)(現地見学)太秦の古墳群」山田邦和(講座)、(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(2)、京都、天塚古墳、蛇塚古墳、2017年9月29日)
◯「飛鳥・奈良時代の京都(1)『大化改新』と天智天皇・藤原鎌足」山田邦和(講座)、(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(3)、京都、朝日カルチャーセンター京都、2017年10月13日)

2017.10.20

10月22日総選挙

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「東京藝大のShall We 選挙?ポスターアクション」より。
良いポスターです。感激ものです。

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久しぶりに、本当に久しぶりに、政治家からまともな言葉を聞いた、そんな思いです。こういう瞬間を、どれほど待ったことだったろう。言わねばならないことが、最も正しい言葉で語られる、それはこんなにも美しいものだったのです。

選挙に行こう!!!

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