平安博物館回顧展、の巻
7月10日から9月9日まで、京都文化博物館で「平安博物館回顧展―古代学協会と角田文衞の仕事―」を開催しています。平安博物館は、角田文衞先生が渾身の情熱を注ぎ込んで創り上げた空前にして絶後の研究機関でした。しかし、今の若い人たちはもはや平安博物館というのは知らないでしょうし、また、知っていたとしても紙の上の知識だけでしょう。この博物館を、できる限り蘇らせたのがこの展覧会です。しかしおそらく、もう二度とこのような「再現」の試みをやることはできないでしょうから、今は無き平安博物館を偲んでいただけるのは、これが最後のチャンスになろうかと思います。幸い、プロの研究者の皆さんにはたくさん見ていただいており、「面白かった」「すごかった」「角田文衞の『怪物』ぶりに圧倒された」などという感想をいただいております。あと1ヶ月、どうかお見逃しのないようにお願いいたします(会場は、ストロボや三脚さえ使わなければ、写真撮影自由〈キャプション、パネルを除く〉という大盤振る舞いです!)。
なお、明日の12日の13:30分からは、朧谷寿先生と私が登壇し、この展覧会の記念シンポジウム「世界の博物館史と平安博物館」をおこないます。ウェブサイトによると、「ホームページからのお申込みは締切らせていただきました。若干お席に余裕がございますので、ご希望の方はお電話にてお問い合わせください」とのことですから、今からでもご参加いただける方は、京都文化博物館に問い合わせてみてください。よろしく。