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2018.12.31

2018年、やったこと、の巻

Img_6264← 古代学協会の共同研究で8月に訪れた、岐阜県恵那市の正家廃寺

 アッというまに、今年ももう大晦日。今年で一番悲しかったことは、やはり愛犬ルークとの別れ。今でも思い出しては涙ぐむ自分がいる。また、今年は自然災害が多かった。もちろんほかの地域ほどではなかったのだが、京都も他人事ではなかった。暴風の猛威であちこちに被害があったし、わが家の墓も、すぐ隣に生えていた大木が倒れてきて、墓石の周囲の石柵の一部が壊れたり、私の母の家のファサードの一部が損壊、さらに妻の会社にいたっては壁面が大規模に崩落するなどの被害を受けた。その一方で、めでたいこととしては、伯父・山田晃が100歳の賀を無事に迎えてくれたことがある。

 さて、年末恒例のベートーヴェンの「第9」、バタバタしているうちにチケットを買い逃してしまって、ついに実演を聞けないでしまった。残念! と、いうことで、家での視聴は、オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の全曲演奏から。とはいっても、有名な1957年のベートーヴェン交響曲全集所載のものではなく(そもそもこの全集はまだニュー・フィルハーモニアではなく、フィルハーモニア管弦楽団の段階)、1970年のロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールでのライヴ映像というものである。声楽は、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団合唱団、テレサ・ツィリス=ガラ(ソプラノ)、ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)、ジョージ・シャーリー(テノール)、テオ・アダム(バス)。かなり以前に衛星放送テレビで放映されたものを録画したDVDがたまたま手元に残っていた。音はモノーラルであるが、映像がカラーであることは嬉しい。クレンペラーは1973年に没するから、彼の最晩年の姿の記録という点でも貴重である。ちょっと調べてみた程度では、この映像、現在は発売されていないようである。クレンペラーを高く評価する人々は多いから、発売したら売れると思うのだが・・・・
 クレンペラー、史上あまたの指揮者の中でも奇人変人としてはトップ・ランクとして知られており、ホントかウソかわからないような奇妙なエピソードが満載の人である。あるオペラ上演の際にソプラノの既婚の女性歌手と深い仲になり、演奏会が終わるや否や彼女をひっさらってホテルに直行し、翌朝、待ちかまえていた彼女の夫に捕まってムチでしたたかに打たれ、翌日の演奏会には包帯まみれの姿で登場して聴衆を唖然とさせたとか、ヘルベルト・フォン・カラヤンの演奏会を聞きに行って、演奏中の静かな場面で客席から「悪くない! 悪くないぞ、カラヤン! 『みんなが言うほどには』悪くないぞ!」と叫んでカラヤンを激怒させたとか、ホテルでタバコを吸ったまま寝込んでしまったら夜具に火がつき、とっさに側にあった液体をかけて消そうとしたらそれが水ではなく揮発性の薬品で、大ヤケドとなって一時は生命の危機に陥ったとか、それでキャンセルとなった自分の演奏会に代役として指揮のあんまりうまくない作曲家を推薦し、その結果として演奏会が大失敗に終わると「あんな奴に指揮をさせるからだ!」と言い、「推薦したのはあなたでしょう!」と怒るプロデューサー(ウォルター・レッグ)に対して「他人の不幸は蜜の味なんだよ」と言い放ったとか、とにかく煮ても焼いても食えない困ったオッサンであったことは間違いないらしい。
 この映像でみるクレンペラー、ケガや病気やヤケドと加齢によって肉体はボロボロとなっており、指揮も立ってやることはできずにイスに座っているし、麻痺のために口は半開きで、ただでさえコワイ顔がよりコワく見えている。この人、実際にもコワかったようで、リハーサル中に譜面台を叩きながら「バカモノ! 言われたとおりにやらんか!」とオーケストラの楽員を怒鳴りつけている映像が残っている。ただ、手も不自由になって指揮棒を握れず拳で指揮していたというのは伝説のようで、ここではちゃんと棒は持っている。
 しかし、演奏は立派なものである。この指揮者らしく悠然としたテンポで、全曲に約80分もかけている。速いことで知られるシャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団の演奏など、全曲を約61分(ただしスケルツォの繰り返し無し)で駆け抜けていたから、それと比べるといかにテンポが遅いかがわかる。しかも、他の指揮者だと遅いテンポであっても、実はあちこちでテンポを揺らし、速くするところはアクセル全開にするということがままあるのであるが、クレンペラーは常にイン・テンポ、まったく速度を変えない。こういうところ、同じベートーヴェンの交響曲でも「第7」なんかではいかにもしっくりこないことになるし、私の趣味としてはあんまりテンポの遅い演奏は好みでないのであるが、こと「第9」だと不思議なことにまったく違和感無く聞くことができる。いうなれば、水量が豊かで、ゆったりと流れる大河があり、その流れに自分も身をまかせているというようなものであろうか。
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 さて、これも年末恒例の「やったこと」。中でも大事だったのは、吉川真司さんと共同責任編集をつとめさせていただいている『角田文衞の古代学』の1の「後宮と女性」』が発刊できたこと。この著作集、来年にはなんとかあと2巻の刊行をしあげたいと思っている。また、「平安博物館の特質と意義」は京都文化博物館での「平安博物館回顧展―古代学協会と角田文衞の仕事―」にともなうシンポジウム「世界の博物館史と平安博物館」での講演録。平安博物館を博物館史の中に位置づけてみたいというのはかねてからの念願であったから、その一端が果たせたような気がする。また、「聚楽第復元への試案」は、これまでの聚楽第復元研究では軽視されてきた『駒井日記』の聚楽第のデータにこだわってみたもの。正直いうと苦しいところもあるのだが、こういう思考実験をすることも大事だと思っている。
 ただし、そのほかについては、かつての論考を集成して編集しただけとかいうものも含まれており、全体としては「不作」だったと白状しなくてはならない。来年はもっと頑張って、胸を張れるような成果を挙げたいものである。

それではみなさま、どうか良いお年をお迎えくださいませm(_ _)m。


【共著書】
『京都・平泉・首里―都市と宗教・信仰―』髙橋康夫・伊ケ崎鷹彦(編)、髙橋康夫・山田邦和・冨島義幸・伊ケ崎鷹彦(著)(「2015年度~2017年度科学研究費補助金 基盤研究(B) 研究課題番号15H04110 研究成果報告書」、京都、ユーラシアのなかの日本中世都市研究会(髙橋康夫〈研究代表者〉)、2018年3月16日)全370頁
 ~◇山田邦和(著)「世界のなかのアジア古代都市」4~8頁
 ~◇山田邦和(著)「平安京・京都と天皇陵―葬制の変遷と『天皇陵空間』―」15~96頁
『朱雀基金研究会論文集―2015~2016―』沖見勝也(朱雀研究会代表)、沖見勝也・市元塁・佐藤健太郎・田中俊明・富谷至・西本昌弘・山田邦和・菅沼愛語・小澤毅・本庄総子・小野木聡・小川伸・井上光貞(著)(東京、朱雀基金、2017年12月21日)、全195頁
 ~◇山田邦和(著)「古代日本の都城と天皇陵」57~74頁
『織田信長』楠木誠一郎(文)(寺田克也(カバー絵)、藤科遥市(本文さし絵)、山田邦和(監修)、八重野充弘(人物伝執筆)、黒須高嶺(人物伝イラスト)「講談社 火の鳥伝記文庫14」、東京、講談社、2018年6月20日)全189頁
『第14回京都検定 問題と解説』京都新聞出版センター(編)(池坊中央研究所・井上由理子・岩澤亜希・太田垣實・丘眞奈美・清原邦雄・黒田正子・髙橋寛・十倉良一・中村武生・西村彰朗・前川佳代・三谷茂・村岡真千子・町田香・萬谷彰三・山田邦和(執筆)、京都、京都新聞出版センター、2018年6月30日)本文255頁(分担頁不記載だが、山田執筆は「3級問5」010頁、「3級問6」011頁、「2級問4」107頁、「2級問5」108頁、「2級問11」114頁、「1級問4」203頁、「1級問5」204頁、「1級[10]」240頁)
『平成29年度 京都府域の文化資源に関する共同研究会報告書(南山城編)』京都府立京都学・歴彩館京都学推進課(編)、上杉和央・竹門康弘・香川貴志・山田邦和・佐伯俊源・久保中央・島津良子(著)(京都、京都府立京都学・歴彩館、2018年9月〈発行日不記載〉)、全162頁
 ~◇山田邦和「不整形プラン都城案による恭仁京復元」72~93頁
『中世纪东亚都城制度研究国际学术会议论文集』牛润珍・村元健一・山田邦和・文昌鲁・韩準洙・崔完奎・裴明志・肖爱玲・宋娟・王岗・王静(執筆)(〈北京〉、中国人民大學、2018年10月〈発行日不記載〉)、全452頁
 ~◇山田邦和(著)「日本古代都城と平安京」(图版暂缺, 待编辑)123~198頁
 ~◇山田邦和(著)、潘向东(訳)「日本古代都城与平安京(中译)」(未定稿, 待编辑)199~250頁
『日本都市史・建築史事典』都市史学会(編)、伊藤毅(編集委員長)、岩淵令治・岩本通弥・北村優季・高橋慎一朗・中川理・山岸常人(編集幹事)、青井哲人・石田潤一郎・岩本馨・北河大次郎・谷川章雄・中島直人・藤田裕嗣(編集委員)、網伸也・井上信正・小笠原好彦・小倉慈司・鐘江宏之・川本重雄・北康宏・北村優季・黒田龍二・坂上康俊・佐藤信・宍戸香美・積山洋・十川陽一・鶴見泰寿・冨島義幸・中村順昭・西本昌弘・西山良平・箱崎和久・橋本義則・馬場基・古川淳一・増渕徹・丸山茂・宮川麻紀・村田健一・森哲也・山岸常人・李陽浩・渡辺晃宏・岩本馨・上島享・上野勝久・宇佐見隆之・及川亘・大澤研一・大野敏・大村拓生・落合義明・河内将芳・鍛代敏雄・桜井英治・鋤柄俊夫・鈴木沙織・関周一・高木久史・高橋慎一朗・高谷知佳・辻浩和・中澤克昭・永村眞・仁木宏・野村俊一・浜島一成・藤田盟児・藤本頼人・松井直人・山田邦和・荒木裕行・井田太郎・伊藤毅・今岡謙太郎・岩田浩太郎・岩淵令治・上野大輔・宇佐美英機・大久保純一・小野健吉・金行信輔・岸川雅範・小林文雄・小松愛子・斎藤善之・沢山美果子・渋谷葉子・下田桃子・杉本史子・杉森哲也・髙橋元貴・髙屋麻里子・髙山慶子・竹ノ内雅人・谷直樹・多和田雅保・中村利則・鳴海祥博・日塔和彦・藤澤彰・藤村聡・藤本仁文・麓和善・牧知宏・水田丞・森下徹・渡辺浩一・青井哲人・石川祐一・石田潤一郎・岩本葉子・内田主蔵・梅宮弘光・小野芳朗・川島智生・木方十根・小林丈広・清水重敦・砂本文彦・高木博志・田中禎彦・中川理・中嶋節子・西川英佑・西澤泰彦・野村正晴・速水清孝・原田敬一・藤原惠洋・堀田典裕・牧紀男・町田祐一・松山恵・三宅拓也・矢ヶ崎善太郎・山形政昭・五十嵐太郎・石榑督和・市川紘司・門脇耕三・木多道宏・佐藤美弥・祐成保志・砂本文彦・戸田穣・中島直人・南後由和・松田達・山崎幹泰・饗庭伸・秋田典子・秋本福雄・有田智一・加藤仁美・嘉名光市・川西崇行・五島寧・杉崎和久・鈴木伸治・田中暁子・田中傑・中島伸・中野茂夫・西成典久・初田香成・藤井さやか・真野洋介・岩本通弥・重信幸彦・阿部貴弘・上島顕司・大沢昌玄・尾崎信・小野田滋・片山健介・北河大次郎・鈴木淳・知野泰明・中井祐・中村晋一郎・原剛・福島秀哉・山口敬太・安藤哲郎・上島智史・牛垣雄矢・小野田一幸・門井直哉・古関大樹・柴田陽一・島本多敬・塚本章宏・鳴海邦匡・長谷川奨悟・藤田裕嗣・渡辺理絵・石井克己・谷川章雄・萩原三雄・橋本博文・比田井克仁・堀内秀樹・八重樫忠郎・山路直充・岸泰子・小岩正樹・登谷伸宏・松下迪生(執筆)(東京、丸善出版、2018年11月20日)、全670頁
 ~◇山田邦和(著)「中世~政治都市~京都」114・115頁

【編著】
『角田文衞の古代学 1「後宮と女性」』角田文衞(著)、古代学協会(編)、吉川真司・山田邦和(責任編集)(京都、古代学協会〈発売所:吉川弘文館〉、2018年9月30日)、全419頁

【論文】
「聚楽第復元への試論」山田邦和(著)(同志社大学考古学研究室〈編〉『同志社大学考古学シリーズXII 実証の考古学—松藤和人先生退職記念論文集—』、京都、同志社大学考古学シリーズ刊行会、2018年8月31日)、631〜643頁

【その他の著作】
■「〈教員著書 Book Review〉山田邦和共著『「天橋立学」への招待―"海の京都"の歴史と文化―』」山田邦和(著)(『Vine』Vol.77、〈京田辺〉、同志社女子大学、2018年4月〈発行日不記載〉)、20頁
■「はじめに」「(司会者発言)」山田邦和(著)(中村信博(講師)、同志社女子大学史料センター(編集)『同志社女子大学のキリスト教主義教育―その伝統と理想―』〈同志社女子大学史料センター講演会記録 10〉、京都、同志社女子大学、2018年3月31日)、1頁(「はじめに」)、2・38・39頁(「(司会者発言)」)
■「〈新刊紹介〉栄原永遠男編『館長と学ぼう 大阪の新しい歴史Ⅰ』」山田邦和(著)(『市大日本史』第21月号、大阪、大阪市立大学日本史学会、2018年5月12日)142~145頁
■『ワイド&パノラマ 鳥瞰・復元イラスト 日本の城』香川元太郎(イラスト)(青木豊昭・上里隆史・遠藤啓輔・加藤理文・木島孝之・佐伯哲也・坂井尚登・千野原靖方・髙田徹・髙橋康夫・寺井毅・中井均・中西義昌・西ヶ谷恭弘・西股総生・樋口隆晴・平山優・福永素久・誉田慶信・松岡利郎・三島正之・水澤幸一・宮坂武男・山上至人・山田邦和(執筆・監修・考証者)、東京、学研プラス、2018年7月3日)全230頁(山田〈監修・文〉147頁)
 ~◇山田(監修・文)「【山城】伏見城」147頁(歴史群像シリーズ特別編集『決定版・図説 戦国女性と暮らし』2011年所収のものを再録)
■「〈教員著書 Book Review〉山田邦和(現代社会学部社会システム学科教授)『京都 知られざる歴史探検』上巻・下巻」山田邦和(著)(『Vine』Vol.77、〈京田辺〉、同志社女子大学、2018年Summer〈発行日不記載〉)20頁
■『同志社女子大学史料センター第23回企画展示「学寮140年のあゆみ」展示目録』同志社女子大学史料センター(編)、山田邦和〈史料センター長・運営委員長〉、飯田毅・池ノ内寛治・松野浩之・森公一・森紀之・仲万美子・中山まき子・大島中正・齋藤朱美・玉田佳子・山縣恵美〈2018年度史料センター運営委員〉、山下智子〈専門委員〉、塘利枝子〈学術情報部長〉(京都、同志社女子大学史料センター、2018年11月23日)全20頁+折込図
 ~◇山田邦和(著)「はじめに」1頁(その他、分担明記なしだが、折込図「同志社女子大学キャンパス内の寮(1957年6月)」「無題(京都市内の同志社女子大学寮)」が山田製図)
「平安博物館の特質と意義」山田邦和(著)(『土車』第135号、京都、古代学協会、2018年12月20日)、6~12頁
■「記念シンポジウム 世界の博物館史と平安博物館―ICOM(国際博物館会議)京都2019を見据えて―~パネルディスカッション」村野正景・長村祥知(司会)、朧谷寿・山田邦和・渡邉淳子・古藤真平(パネラー)(『土車』第135号、京都、古代学協会、2018年12月20日)、13~17頁
■「書評『宿所の変遷からみる 信長と京都』著・河内将芳」山田邦和(著)(『京都民報』第2865号、京都、京都民報社、2018年12月23日)、6頁

【学会・研究会報告】
○「考古学的遺跡・遺物からみた南山城の歴史―恭仁京復元への試み―」山田邦和(報告)(京都府立京都学・歴彩館「南山城の文化資源共同研究会中間報告会」、京都、同館京都学研究室、2018年1月6日
◯「大会報告『都市の荘厳―幢幡を立てる儀礼をめぐって―』質疑・討論」舘野和己・山田邦和(座長)、志村佳名子・大澤正吾・海野聡(パネラー)(条里制・古代都市研究会「第34回条里制・古代都市研究会大会」、奈良、奈良文化財研究所平城宮跡資料館講堂、2018年3月3日)
◯「討論」福島克彦・山田邦和(司会)、豊田裕章・木村友紀・長村祥知(パネラー)(第36回 平安京・京都研究集会「後鳥羽院の権門都市 水無瀬」、京都府大山崎町、大山崎ふるさとセンター、2018年9月16日)
◯「日本古代都城と平安京」山田邦和(報告)、史楚怡(通訳)(中国人民大學(主催)『中世纪东亚都城制度研究国际学术会议』、中国・邯郸、溢泉宾馆、2018年10月14日)
◯「(シンポジウム)都市の戦乱と復興」図師宣忠・山田邦和(司会)、仁木宏・久保田和男・高津秀之(パネラー)(歴史科学協議会第52回大会「歴史における危機と復興の諸相III」、京都、同志社大学今出川キャンパス良心館、2018年12月2日)

【講演】
○「中世都市としての天橋立」山田邦和(講演)(京都府、宮津市、伊根町、与謝野町、天橋立を世界遺産にする会(主催)「天橋立世界遺産講演会」、京都、京都府立京都学・歴彩館大ホール、2018年2月4日)
○「豊臣秀吉の政権構想と京都」山田邦和(講演)(京都商工会議所(主催)「京都検定講演会『信長・秀吉と京都(2)』」、京都、京都商工会議所、2018年2月10日)
○「『鎌倉との比較』から見た'中世の嵯峨’」山田邦和(講演)(NPO法人さらんネット(主催)「第15回文化講演会」、京都、ひと・まち交流館 京都、2018年2月17日)
○「中世京都の都市構造」山田邦和(講演)(京都市生涯学習総合センター・京都市生涯学習振興財団(主催)「アスニーセミナー(京都市平安京創生館関連講座)」、京都、京都アスニー、2018年3月2日)
◯「【嵯峨】考古学研究者とめぐる、幻の巨大都市・嵯峨―今も残る中世の都市計画!600年前の地図で嵯峨を歩く―」山田邦和(ガイド)(まいまい京都実行委員会〈主催〉「まいまい京都」、京都、JR嵯峨嵐山駅集合、龍門橋・長慶天皇陵〈慶寿院跡〉・晴明塚・天龍寺・長辻通・毘沙門堂・嵯峨釈迦堂〈清涼寺〉を見学、2018年4月15日)
◯「嵯峨天皇と淳和天皇―唐の文化と薄葬思想―」山田邦和(講演)(ラボール学園〔京都勤労者学園〕「日本史講座~人物から見る京の歴史<古代・中世編>」第2回、京都、ラボール学園〔京都勤労者学園〕、2018年4月16日)
◯「京都・歴史探検の楽しみ」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター京都、京都、朝日カルチャーセンター京都、2018年4月21日)
◯「【室町幕府】考古学者とめぐる義満の王都、巨大権力の中枢・花の御所と相国寺へ―史上最高・幻の七重塔はどこにあった!?“日本国王”義満の最強首都構想―」山田邦和(ガイド)(まいまい京都実行委員会〈主催〉「まいまい京都」、京都、地下鉄今出川駅集合。相国寺山門、塔の段町(相国寺大塔跡) 、相国寺境内、相国寺慈照院前、同志社大学寒梅館、持明院御所跡(光照院)、細川邸跡、小川通、畠山図子、花の御所跡、2018年5月13日)
◯「清水・鳥辺野を歩く」山田邦和(案内)(京都教区カトリック正義と平和協議会〈主催〉、カトリック大阪教会管区部落差別人権活動センター〈共催〉「フィールドワーク」、京都、悲田院跡、長仙院、五条橋中島跡、物吉村跡(松田家内稲荷社)、弓矢町、愛宕念仏寺跡、西福寺、六波羅蜜寺、六道珍皇寺、南無地蔵跡、馬町十三重塔跡、鳥辺山墓地、清水寺、2018年5月19日
◯「森古代学と古代窯業生産」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター中之島「森浩一古代学をつなぐ」、大阪、朝日カルチャーセンター中之島、2018年5月26日)
◯「平安京の変遷」山田邦和(報告)(古代学協会「『緑釉科研』研究会」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2018年6月2日
◯「戦国時代におけるキリスト教と京都」山田邦和(報告)(同志社女子大学宗教部〈主催〉「教職員聖書研究会」、京都、同志社女子大学今出川キャンパス栄光館、2018年6月27日)
◯「戦国時代におけるキリスト教と京都」山田邦和(報告)(同志社女子大学宗教部〈主催〉「教職員聖書研究会」、京田辺、同志社女子大学京田辺キャンパス、2018年7月4日)
◯「京都に棲み続ける『世間さま』─巨大村落都市としての洛中─」山田邦和(講演)(衆議院議員伊吹文明後援会「新しいいぶきの会」〈主催〉第35回伊吹文明政経セミナー「社会の掟である道義・規範を考える―『世間さま』を探す一日の旅―」、京都、国立京都国際会館、2018年8月3日)
◯「京都と天皇陵」山田邦和(講演)(花園大学「2018年度「京都学講座」『天皇・朝廷と京都』」、京都、花園大学無聖館ホール、2018年8月4日)
◯「保元・平治の乱」山田邦和(講演)(姫路市教育委員会主催「平成30年度姫路市市民教養講座〈歴史講座〉『中世の戦乱』」、姫路、姫路市市民会館、2018年8月6日)
◯「平安博物館の特質と意義」山田邦和(講演)(京都文化博物館〈主催〉「記念シンポジウム 世界の博物館史と平安博物館-ICOM(国際博物館会議)京都2019を見据えて-」、京都、京都文化博物館別館ホール、2018年8月12日)
◯「パネルディスカッション」村野正景・長村祥知(司会)、朧谷寿・山田邦和・渡邉淳子・古藤真平(パネラー)(京都文化博物館〈主催〉「記念シンポジウム 世界の博物館史と平安博物館-ICOM(国際博物館会議)京都2019を見据えて-」、京都、京都文化博物館別館ホール、2018年8月12日)
◯「長岡京・平安京と陵墓」山田邦和(講演)(栄中日文化センター「飛鳥・奈良・平安時代の都城と陵墓」、名古屋、栄中日文化センター、2018年9月6日)
◯「飛鳥・奈良・平安時代の都城と陵墓」今尾文昭・山田邦和(対談)(栄中日文化センター「飛鳥・奈良・平安時代の都城と陵墓」、名古屋、栄中日文化センター、2018年9月6日)
◯「葭屋町近辺の歴史―検非違使庁址のあるまち―」山田邦和(講演)(京都文化創生機構(主催)「講演会 葭屋町近辺の歴史を学ぼう」、京都、京都建築専門学校葭屋町町家校舎、2018年9月8日)
◯「【京都の墓制】考古学者・山田先生の白熱教室! 〈死者の都市〉京都の墓制史―都市内部へ侵入していく墓地! 山麓の風葬地から、現代の寺院経営墓地まで―」山田邦和(ガイド)(まいまい京都実行委員会〈主催〉「まいまい京都」、京都、ひと・まち交流館京都、2018年10月6日)
◯「コメント(家原圭太『平安京の貴族邸宅をさぐる』)」山田邦和(コメンテータ)(古代学協会(主催)「第8回角田文衞古代学奨励賞受賞記念講演会」、京都、京都文化博物館別館講義室、2018年10月6日)
◯「豊臣秀吉の京都改造」山田邦和(記念講演)(「京都大蔵会創立80周年記念総会」、京都、新・都ホテル「陽明殿」、2018年11月9日)
◯「平安京の郊外地域の歴史的意義」山田邦和(講演)(京都市生涯学習総合センター・京都市生涯学習振興財団(主催)「アスニーセミナー(京都市平安京創生館関連講座)」、京都、京都アスニー、2018年12月14日)
◯「平安京の復元研究」山田邦和(講演)(青山学院大学團紀彦ゼミ学生との懇談会、京都、同志社女子大学栄光館、2018年12月19日)

【講座】
◎古代学協会「古代学講座」~京都学講座
◯「院政期京都の研究4(3)平家の滅亡」山田邦和(講師)(古代学協会「古代学講座」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2018年1月19日)
◯「院政期京都の研究4(4)平泉の奥州藤原氏とその滅亡」山田邦和(講師)(古代学協会「古代学講座」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2018年3月2日)
◯「院政期京都の研究4(5)源頼朝と鎌倉幕府の成立」山田邦和(講師)(古代学協会「古代学講座」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2018年3月16日)
◯「院政期京都の研究5(1)征夷大将軍論」山田邦和(講師)(古代学協会「古代学講座」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2018年4月20日)
◯「院政期京都の研究5(2)鎌倉の混乱と承久の乱」山田邦和(講師)(古代学協会「古代学講座」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2018年5月18日)
◯「院政期京都の研究5(3)京都と鎌倉の都市構造」山田邦和(講師)(古代学協会「古代学講座」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2018年6月22日)
◯「院政期京都の研究5(4)後鳥羽上皇の新都市・水無瀬」山田邦和(講師)(古代学協会「古代学講座」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2018年7月20日)
◯「院政期京都の研究5(5)後高倉院政の意義」山田邦和(講師)(古代学協会「古代学講座」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2018年9月21日)
◯「院政期京都の研究6(1)後嵯峨院政と院政王権都市嵯峨」山田邦和(講師)(古代学協会「古代学講座」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2018年10月26日)
◯「院政期京都の研究6(2)皇統の分裂と衣笠の新都市」山田邦和(講師)(古代学協会「古代学講座」、京都、古代学協会角田文衞記念室、2018年11月16日)

◎栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」
◯「(1)淳仁・称徳天皇の保良宮・由義宮・改造平城京」山田邦和(講師)(栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」(2018年1~3月期)、名古屋、栄中日文化センター、2018年1月19日)
◯「(2)桓武天皇の登場」山田邦和(講師)(栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」(2018年1~3月期)、名古屋、栄中日文化センター、2018年2月9日)
◯「(3)長岡京遷都」山田邦和(講師)(栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」(2018年1~3月期)、名古屋、栄中日文化センター、2018年3月23日)
◯「(1)平安京遷都」山田邦和(講師)(栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」(2018年4~6月期)、名古屋、栄中日文化センター、2018年4月27日)
◯「(2)平安京の設計と実態」山田邦和(講師)(栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」(2018年4~6月期)、名古屋、栄中日文化センター、2018年5月25日)
◯「(3)平安京の変容」山田邦和(講師)(栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」(2018年4~6月期)、名古屋、栄中日文化センター、2018年6月22日)
◯「(1)平清盛と『福原遷都』計画」山田邦和(講師)(栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」(2018年7~9月期)、名古屋、栄中日文化センター、2018年7月27日)
◯「(2)鎌倉と奥州平泉」山田邦和(講師)(栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」(2018年7月~9月期)、名古屋、栄中日文化センター、2018年9月14日)
◯「(3)中世京都の実像」山田邦和(講師)(栄中日文化センター「日本の『都』の歴史」(2018年7月~9月期)、名古屋、栄中日文化センター、2018年9月21日)

◎栄中日文化センター「京都の歴史を読みなおす」
◯「(1)京都文化の特質」山田邦和(講師)(栄中日文化センター「京都の歴史を読みなおす」(2018年9月~11月期)、名古屋、栄中日文化センター、2018年10月26日)
◯「(2)巨大古墳の時代の京都盆地」山田邦和(講師)(栄中日文化センター「京都の歴史を読みなおす」(2018年9月~11月期)、名古屋、栄中日文化センター、2018年11月23日)


◎朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」
◯「聖武天皇と称徳天皇の複都制―恭仁宮・難波宮・紫香楽宮・平城宮―(1)聖武天皇の『彷徨5年』」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(4)、京都、朝日カルチャーセンター京都、2018年1月12日)
◯「聖武天皇と称徳天皇の複都制―恭仁宮・難波宮・紫香楽宮・平城宮―(2)恭仁宮・難波宮・紫香楽宮・平城宮の構造」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(4)、京都、朝日カルチャーセンター京都、2018年2月9日)
◯「聖武天皇と称徳天皇の複都制―恭仁宮・難波宮・紫香楽宮・平城宮―(3)現地見学 称徳天皇の西大寺を訪ねる」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(4)、京都、朝日カルチャーセンター京都、2018年3月23日)
◯「聖武天皇と称徳天皇の複都制―恭仁宮・難波宮・紫香楽宮・平城宮―(3)現地見学 称徳天皇の西大寺を訪ねる」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(4)、京都、朝日カルチャーセンター京都、2018年3月23日)
◯「桓武天皇の登場と長岡京遷都(1)光仁天皇即位と桓武天皇の登場」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(5)、京都、朝日カルチャーセンター京都、2018年4月13日)
◯「桓武天皇の登場と長岡京遷都(2)長岡京遷都」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(5)、京都、朝日カルチャーセンター京都、2018年5月11日)
◯「桓武天皇の登場と長岡京遷都(3)(現地見学)長岡宮跡を訪ねる」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(5)、向日、長岡宮跡、2018年6月8日)
◯「平安京の誕生(3)平安京模型と平安宮跡を訪ねる(現地講座)」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(6)、京都、平安京創生館、豊楽殿跡を見学、2018年9月14日)
◯「平安京の展開(1)下鴨神社を訪ねる(現地講座)」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(7)、京都、下鴨神社を見学、2018年10月5日)
◯「平安京の展開(2)前期平安京の実態」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(7)、京都、朝日カルチャーセンター京都、2018年11月9日)
◯「平安京の展開(3)桓武天皇の後継者たち」山田邦和(講師)(朝日カルチャーセンター京都「歩いて学ぼう!京都の歴史」(7)、京都、朝日カルチャーセンター京都、2018年12月14日)

【テレビ出演】
◯『京都ぶらり歴史探訪』4時間スペシャル「信長・秀吉〜知られざる天下人の素顔〜」中村芝翫・中村橋之助・中村福之助・笹野高史(出演)、井上満郎(監修)、BS朝日・EAST ENTERTAINMENT(制作)、大木由起子・手塚公一(プロデューサー)、保田正明(総合演出)、岩橋正憲・田島優・山本雅泰(演出)、間マサムネ・岡本靖司正・内堀隆史(構成)、飯島肇(ナレーション)、伊東潤・木村宗慎・後藤典生・山田邦和(出演)、松原宏・拾井司雄・細辻伊兵衛・磯村良定・小林太玄・真神啓仁・清水珠代・清水泰博・若山泰應・東川楠彦・藤田典男・高家啓太・平野良明・安田容造・町田亨宣・土屋幸子・仲田順英・吉田武雄(案内)(BS朝日1、2018年9月4日放送)
◯『京都ぶらり歴史探訪』「都を造った天下人・秀吉」中村芝翫・中村橋之助・中村福之助・笹野高史(出演)、井上満郎(監修)、BS朝日・EAST ENTERTAINMENT(制作)、大木由起子・手塚公一(プロデューサー)、保田正明(総合演出)、田島優・山本雅泰(演出)、間マサムネ・内堀隆史(構成)、飯島肇(ナレーション)、後藤典生・山田邦和(出演)、東川楠彦・藤田典男・高家啓太・平野良明・安田容造・町田亨宣・土屋幸子・仲田順英・吉田武雄(案内)(BS朝日1、2018年9月25日放送)

【2018年度の授業】
◎春学期
同志社女子大学現代社会学部:博物館実習(今出川クラス)、博物館実習(京田辺クラス)、京都学概論、考古学I、基礎演習、専門基礎演習、応用演習、卒業研究、京都の文化E(集中講義、オムニバス)
京都橘大学文学部:遺産情報演習Ⅱ
◎秋学期
同志社女子大学現代社会学部:博物館概論(今出川クラス)、博物館概論(京田辺クラス)、博物館実習(今出川クラス)、博物館実習(京田辺クラス)、京都学概論、考古学II、応用演習、卒業研究、現代社会入門(オムニバス講義)


2018.12.28

若狭・大島半島でニソの杜を訪ねる、の巻

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浦底の杜(神社の左側の小さな祠)

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船岡製塩遺跡

 時間軸はさかのぼるが、備忘録として。

 11月24日(土)・25日(日)
 福井県、若狭のおおい町でおこなわれる「ニソの杜と先祖祭り」のシンポジウムを聞きに行く。私も興味はあったのだが、妻(大学生の時代に、民俗学研究会の会員だった)の強い希望である。ニソの杜といってもなんのこっちゃわからない方もおられるだろうが、民俗学の学界ではむかしからよく知られていた。福井県・若狭の大島半島に固有の信仰で、村落の各所に聖地があり、そこを家ごとまたは複数の家集団で11月22日または23日に祀る。ただ、かつては32ヶ所があったが、今も祭祀が継続しているのは10ヶ所くらいだという。今回、『大島半島のニソの杜の習俗調査報告書』というすばらしい調査報告が刊行され、その記念のシンポジウムである。なおこの報告書、妻が早速に注文したのだが、その代金は福井銀行の口座に銀行振込をせよという指示。福井銀行の支店って京都にあるんかいな、と思って調べてみると、小さいながら、四条烏丸にちゃんとあったのにびっくり。

 若狭に着いて、まだ少しばかり時間があるので、まずはおおい町の郷土資料館に立ち寄る。すばらしく立派な博物館。建物の側が、1958~61年頃に同志社大学考古学研究室が発掘調査した船岡製塩遺跡があり、その製塩作業の様子が再現されているのにびっくり。この遺跡、奈良時代の若狭製塩土器の標識遺跡で、大きなバケツのような形の奇妙な製塩土器で知られている。報告書では人里離れたところと書かれていたのだが、今は行きやすいところである。なお、「船岡」、説明板では普通に「ふなおか」とふりがなが振ってあるのだが、報告書では「ふのか」になっている。おそらくもともとは「ふのか」だったんだろうな。

 会場に滑り込んで、まずはシンポジウムのパネラーの八木透・佛教大学教授にご挨拶。八木さん、今回のニソの杜の調査にも大きな役割を果たされたとのこと。尊敬する先輩の話を聞くことができて嬉しい。

 シンポジウムが終わったあとは、すぐに帰洛するのももったいないので、小浜に宿泊してカニ料理を楽しむことにする。ホテルの窓の下が岡津製塩遺跡、さらにそこから小浜湾を隔てて、「若狭富士」の別称で知られる青葉山が正面に望めたことも儲けもの。 

 翌日は、いろいろと探訪。小浜市内では、若狭武田氏の守護館跡・空印寺(八百比丘尼伝説あり)、小浜城跡(本丸石垣だけが神社境内として残る、可愛らしいお城)、船に乗っての小浜湾巡り、海産物市場での海鮮丼若狭歴史博物館と若狭国分寺を楽しむ。

 本命のニソの杜は、全て巡る時間はないので、報告書を見ながら場所を限定。それぞれのニソの杜は、かつては祭祀の時以外は立ち入り禁止だったというのだが、今はそこまでのタヴーはないようで、敬虔な気持ちさえ忘れないならば良いということで、浜禰の杜、瓜生の杜、浦底の杜を拝ませていただく。なお、浜禰の杜の隣接地が、これもかつて同志社大学考古学研究室が発掘した浜禰製塩遺跡なのだが、これはまったく薮になっていてよく確認できなかったのは残念。
 しかし、ニソの杜、本当に、大木を中心とした小さな「森」である。小さな祠が設けられているところもあるが、それもそんなに頑丈なものではない。供物も質素そのもの。こういうのは、時間がたつと考古学的な遺構として確認することは難しいだろうな。

2018.12.23

工藤静香クリスマスディナーショー2018(於名古屋)、の巻

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12月19日(水)
恒例の、年に一度の自分へのご褒美(って、7月にはAcoustic Live Tour 2018にも行ったな・・・)。今回は、残念ながら関西がなく、愛媛県今治、鹿児島、新潟、名古屋、東京だということで、名古屋にいかざるをえない。大学の業務を終えて、すぐに飛び出して、電車を乗り継いで名古屋に到着。場所は名古屋駅から徒歩5分くらいのホテル・キャッスルプラザ。そんなに大きなホテルではないのだが、ディナーは絶品だった。

 千流の雫、恋一夜、in the sky、あなたのいない風景、おたより、Again、雪・月・花、丘の上の小さな太陽~カレリア、鋼の森、Ice Rainに、アンコールで嵐の素顔、Blue Roseの計12曲。いつもながら、パワフルな曲と繊細な曲をとりまぜた名演集。よかったよ~

2018.12.17

中世紀東亜都城制度研究国際学術会議、の巻(1)

 ずいぶんご無沙汰になってしまったが、記録だけアップ。
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 10月13日に関空から中国へ。その日の夜に、邯鄲の溢泉湖賓館というホテルに入る。10月14日~16日午前までが研究会。写真前列左から、私、ブイ・ミン・チー(ヴェトナム社会科学院古都研究所長)、牛潤珍(会議主宰者、中国人民大学教授)、催完奎(韓国・円光大学教授)、ひとりおいて、村元健一(大阪歴史博物館学芸員)。

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 鄴城博物館。

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 鄴城博物館の中央の、北朝の鄴城の巨大模型。内郭だけでなく、近年の研究では巨大な外郭城の存在が推定されている。

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  鄴城の遺跡。かなり以前にも来たことがあるが、その時に比べると整備が進んでいる(整備しすぎ?)。曹操の巨像がまわりを睥睨。

中世紀東亜都城制度研究国際学術会議、の巻(2)

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 2014年に新設された、臨漳仏造像博物館。四角四面の威圧感ある建物。

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 この博物館は、2002年に北朝の巨大寺院跡が発掘調査され、破壊された仏像の埋納坑が見つかった。北周の武帝による「建徳法難(建徳3年〈574〉、同6年<577>)」にともなうものと推定されている。

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 日本でも話題となった、曹操の陵墓「高陵」。いま、整備工事中。

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 北斉の皇族(北斉建国者の文宣帝高洋の甥)の蘭陵王高長恭の墓。蘭陵王って雅楽の奇怪な仮面で有名なのだが、あれ、蘭陵王が優しい顔立ちだったので、戦の時にはワザと猛々しい仮面をつけたことに由来するんだってね。墓は小円墳。墓前に石碑がたつ。


中世紀東亜都城制度研究国際学術会議、の巻(3)

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 北朝の陵墓群(磁県北朝墓群)のうち、「天子冢」。東魏の孝静帝の陵だという。こちらは直径約100mの巨大な円墳。古墳の上には道観がのっかっている。

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 響堂山石窟(北群)。あの山の上に壮麗な石窟寺院群がある。登るのにビビったが、なんとか制覇。

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 こちらは響堂山石窟(南群)。これは登らなくて良い。前面は博物館になっている。

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 みんなで乾杯(ただ、中国名物白酒<パイチュウ>の乾杯攻めで、日本に帰ってからはしばらくお腹を壊していた( ;∀;))。良い機会を与えていただいた牛潤珍先生、不慣れな私を先導してくれた村元さん、それから参加者の先生方に、感謝!


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