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2019.01.24

中学や高校の先生にも研究者を!、の巻

Facebookとtwitter、いままでは敬遠していたのですが、ふと思いついて書き込んでみると、結構面白い。ただ、ブログとFacebookとtwitterをどう使い分けるか、なかなか難しいです。ブログは記録、Facebookは人との繋がり、twitterはすぐ消えてもいいつぶやき、ということなんでしょうが、実際は重なることも多いです。ただ、これから時々、Facebookとtwitterに書いたものを転載しておきたく思います。

【Facebookより抄録】
(「komei」さんが、「こつこつと地域の歴史を明らかにしようという郷土史家が少なくなっているのはある意味危機感があります」ということをおっしゃりました。以下はそれについての私見です。)
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 まさにその通りだと思います。昔は、中学や高校の先生で郷土史の碩学、という方がおられて、その指導を受けた生徒が歴史学の道に入る、ということがよくありました。仄聞するところでは、今は、中学や高校でも業務に追われ、歴史に限らず、高校や中学の先生をやりながら研究を続けていこうとするのはかなりしんどいことらしいですね。しかし、中学や高校で、研究に真剣に取り組んでいる先生の姿を見せることは、生徒に良い影響を与えるはずだと信じます。教育改革が叫ばれ、なんだかんだと教育制度をいじり、上からの締め付けを強化していくような方向ばかりに進んでいますが、これはいかがなものなんでしょう。日本の国力を上げるには、中学や高校にも研究のできる先生を一定程度揃えて行く、そうしたところから始めるほうが、結局は近道なのではないかと思っています。
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野口実先生(京都女子大学名誉教授)も高校教員の御経歴があり、その時には大変ご苦労されたとのことですね。その大変な中でも研究者として姿勢を貫かれていたことには、影響を受けた生徒さんも必ずおられることと思います。
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(永井晋さんから、「地元の事をよく知る旧家の古老的な人が、絶滅危惧種になっています」という指摘がありましたので、それをうけて)
だからこそ、今のうちにきちんと聞き取りをしておかねばなりませんね。こういうところこそ、地元の中学・高校の先生や、学校のクラブ活動の出番だと思うのです。中学生や高校生が年輪を重ねてきたおじいちゃんおばあちゃんの話をじっくりと聞くなんてことはすばらしいです。

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